池上本門寺を散策したぜ
梅雨まっただ中、湿度が高い夏の日。
いつもの散歩仲間たちと、今度は池上本門寺を歩いてきたぜ。
集合は東急池上線「池上」の駅
演歌の題名にもなっている路線の中心となる駅だぜ。
池上線はもとはといえば、蒲田から本門寺を参る人のために作られたんだぜ。
2面2線のレイアウトは至って普通だけど、普通じゃないのは駅内に踏切があること。
蒲田から五反田に向かう電車の乗降客は、踏切を渡って上りホームに上がる。
寅さんで有名な「柴又」駅と同じだぜ。
従って改札口は1つだけ。待ち合わせでは、はぐれることがなくて便利だぜ。
天気予報は雨だったけど、そこは晴れ男。
重い空を見上げても、雨粒は落ちてこないぜ。
まず一行は、池上本門寺へまっしぐら。
特に賑わう参道というのはない。
向こうからは大量に女子学生達が下校してくるけど、確かこのあたりに高校や大学はないはずだ。
きっと、朗子会館か区民会館で展示会か発表会があった帰りに違いないぜ。
本門寺に登る石段は長い。
その麓で、しらべるの資料を元に、日蓮上人と池上本門寺の成り立ちを解説したぜ。
目の前にあるものが、歴史的にどれだけ貴重なものかを知ることは、きっといいことだぜ。
知らなくても別にどーってことはないけど、知っておけば、歴史の重みも含めて、その時間の価値を高めることができるぜ。
説明が終わると一斉に上り始める。
マラソンが終わって2ヶ月まったく走っていないけれど、これくらいは苦にならない。
しかし、仲間達が悲鳴をあげているぜ。
足腰が弱い人たちは、来れないよね?
と言うから、そういう人は裏手の駐車場にクルマで上がるんだと解説したけど、反応が薄かったぜ。
本門寺の本堂にお参り。
ここは日蓮宗だから、唱えるお題目は「南無妙法蓮華経」
いつもは「南無阿弥陀仏」だから、つい間違いそうになったぜ。
さすがに、ぱんぱんと柏手打つような間抜けはいなかったぜ。
つづいて、しらべるの資料から五重塔を解説したけれど、だれも写真を撮らなかったぜ。
というか、さっきからほとんど誰も写真を撮っていないぜ。
という自分だって、ここまで1枚も撮っていないぜ。
五重塔の脇には「←力道山の墓」という看板。
これまで、そっちには行ったことがないぜ。
だいたい、よそ様の墓を見物に行くというのが気が進まないぜ。
といいつつ、遠方から来た仲間のために先導したぜ。
力道山のお墓には彼の銅像が建っていたぜ。
お墓の前に銅像が建っている人は初めて見たぜ。
プロレスといえば、ジャイアント馬場がリアルタイムだったけど、仲間の中に「力道山を見ていた」という人がいて、少し引いたぜ。
フレッド・ブラッシーのことも知っていたので、僕が生涯唯一ナマで見たことのあるプロレスラー、ブラッシーとの逸話を語ったぜ。
ここには語らないけど。
さてここで、少し遅いランチとお茶にしようと思って訪ねた敷地内のカフェ「hanamura」は、店ごとなくなっていたぜ。
お腹を空かしたメンバーが、ご機嫌斜めになってきたので本殿隣りの「池上本門寺お休処」に入ったぜ。
仲間達はそれぞれ腹具合に応じて、精進アイスクリーム、みつ豆、そば・うどんを注文したぜ。
精進アイスはまぁまぁ美味かったぜ。
ここでの話題は専ら、8月に行われる元春ライブは、どこに仮設ステージをつくるのかだったぜ。
恐らく本殿前の広場に違いない!
ということで僕らの意見は一致したのだけど、池上本門寺に確認したところ全然違っていたぜ。
帰りは日蓮が入滅した場所にある「大坊本行寺」では講話が行われていて、お堂の外までたくさんの人であふれていたぜ。
池上駅に帰る途中、スイーツ「VANNI」で「池上ロール」を食べたぜ。
およそ3時間、蒸す中を歩いた僕らは、蒲田の「ぼっけもん」という鹿児島料理屋でよく冷えた「heartland」にありついたんだぜ。
「チキン南蛮」が一風変わった味付けで、お代わりしたぜ。
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