ペースメーカーに追いつくというレースプラン
ペースメーカーについたお陰でラップが改善した。
さっきまでより速く走っているのだが、全然きつくない。
なんだ、走れるんじゃないか。
マラソンを始めて以来、ペースメーカー(公式)について走るのは初めて。
そもそも、ペースメーカーを見たことさえなかった。
長野マラソンの場合、ペースメーカーは10人。
3時間0分から15分刻みで5時間0分まで。
(3時間0分のみ2人いる)
1万人のランナーが走っていて10人だから、見つかる確率は確かに低い。
ペースメーカーは、恐らくはじめの1ラップめから42ラップまで、一定のタイムを刻んで走る。
そこが、はじめの5kmをゆっくり入る自分とは合わない。
そう思って、これまでのレースではペースメーカーを捜したことはなかった。
だが、これはいい。
めちゃめちゃ楽だ。
離されないよう、付いていけばいいだけ。
目の前に目標がないのがマラソンというスポーツ。
「自分との戦い」だ。
ところが、自分にはすんなり負ける。
わかりやすい目標がない。
だめだ、こりゃ
とか言って、あっさりペースダウンしてしまう。
一方、目の前にペースメーカーがいれば、
「これ以上、遅れたら洒落にならんぞ!」
自分を叱咤する材料が目の前にあって、とてもわかりやすい。
次回以降、調子がよければペースメーカーに追いつき、悪ければ追いつかれ、そこから付いて走ることをレースプランに入れよう。
37-38km
コースは千曲川の堤防を離れ、競技場へ近寄っていく。
女性ペースメーカーを取り巻く集団、はじめは10人ほどだったが、同じような状況にあるランナーが我も我もと群に加わり、人数が増えていく。
ブレーメンの音楽隊状態だ。
ペースメーカーとの間に人が入り過ぎると、追うのがきつくなるので、できるだけすぐ斜め後ろにへばり付く。
真後ろにぴたりと張りついたおじさんは、ちょっと離れたほうがいいと思う。
吐く息が臭くないか、心配になるほど近い。
ランナー人口は圧倒的に男性が多い。
ここ長野マラソンもご多分に漏れない。
ペースメーカーを取り巻く「第6,000位集団」
その8割方は男子だ。
38-39km
38.8km
第15給水所
少し体調が回復してきたのがわかる。
さっきまで、離されぬようひっしだったペースメーカーのヨコに並ぶことが増えた。
だが、お世話になっておきながら前に出るなんて、おこがましくてできない。
などと思いつつ、実のところはここでちょっと頑張っても、目標のランクが上がるのではないから、楽をしようということだ。
目標タイム→自己ベスト→前回(長野マラソン)タイムと次々に目標を下げてきて、現在は「無事完走」にランクダウンしている。
39-40km
左折して、両脇に民家が並ぶ細い道に入る。
ここでペースランナーに並び、前にいけそうだったのでそのまま前に出た。
きつくなれば追いついてもらい、また付けばいい。
典厩寺入口交差点を左折すると競技場までは一直線の道路。
背後から日が照っているのがわかる。
サンキャップの日よけがしっかりカットしてくれている。
最後は気温16度くらいか。
少々暑めだが、グッドコンディションの範囲だ。
39.9
第16給水所であり、これが最終給水所。
ここでも1口だけ、水をふくむ。
40kmのタイムは前回より3分遅い。
順位はこれでも、35km→40kmの間に240位上がっていた。
気象条件はさほど悪くないと思われたが、それでも少し気温が高めだったと言うことか。
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