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2014年8月29日 (金)

高梨沙羅に学ぶ股関節ローリングとは

2014年もこれで三分の二が終わった。
そろそろ、2014年の五大ニュース候補を書き出しておこう。

2月 ソチ冬季五輪開催。高梨沙羅金メダルを逃す。

3月 長野新幹線にE7系デビュー

4月 消費税が8%に上がる
4月 WindowsXPサポート終了 

6月 西村雄一がサッカーW杯開幕戦の主審を務める。日本グループリーグで敗退。

7月 政府が集団的自衛権行使を認める憲法解釈を閣議決定
7月 ネイチャーがSTAP細胞の論文を取り下げた。
7月  ウクライナ領空でマレーシア航空の旅客機が撃墜される

記憶に新しいのはW杯の日本惨敗だが、それ以上に残念だったことは高梨沙羅が金メダルを逃したことだ。
ジャンプW杯王者が負けるということは、サッカーW杯でいえば、優勝候補のスペインがグループリーグで惨敗することに等しい。
スペイン国民が落胆したのと同じくらい日本国民が落胆したかというと、そうでもない。
むしろ、金メダル確実というわけでもなかった浅田真央が、最後のフリーを完璧にまとめたことのほうが、注目されていた。

浅田真央と比べて、高梨沙羅は人気がないのか?
というとそういうわけではない。
抜群の成績。愛くるしいルックス。謙虚な姿勢。
誰からも愛される資質にあふれている。
ただ、高梨にはまだ「ストーリー」が足りないのである。


浅田真央には、そのストーリーがある。
14歳当時、五輪の金メダルが狙える水準にあったにも関わらず、年齢制限により出場できず。
18歳ではより高い理想のジャンプを追究したものの、低い手堅い演技者に競り負けた。
そして「三度目の正直」
日本人はこの言葉に弱い。
ホップ、ステップ、ジャンプ
雌伏、挫折の時を乗り越えて三度めに大輪の花を咲かせる。
その姿に自らの夢や希望を重ねて、深く感動するのだ。
高梨沙羅にはまだあと2回、ストーリーを重ねる機会が残っている。

五輪前、高梨のトレーニング風景がテレビで紹介されていた。
めんたまが飛び出るくらい驚いたのは、片足をついて一方の足を前後にローリングさせる運動だ。
まるで股関節にゴムでマウントされているかのように、前後に足が上がる。
それは、まさに回転。
ローリングという言葉でしか言い表せない。

あんなことして、なんになるの?
ジャンプには、あんな動きないでしょ。
これが率直な感想。

ところが、試しにやってみて驚いた。
歩くのが速くなる。
走るのも速くなる。
ウエストが細くなる。

詳しい分析はマラソンシーズンが始まってからに譲るが、とにかくイイコト尽くめ。

両足を肩幅に開き、まっすぐ立つ。
左手を手すりなどに添えて、右足を前後にローリングさせる。
支えている足は曲げず、突っ張らず。
後ろに上げる時は体が前に倒れすぎないようにする。
これを左右両方おこなう。
マラソン講座ではこれを「股関節ローリング」と名づけた。

"マラソンのトレーニング本"や"体幹を鍛える本"には、おびただしい種類のエクササイズが載っているが、どれもが這い蹲ったり、床に座ったり、椅子に座ったり、寝転がったりしなければならない。
そういう"いかにも体操"は暗い。
やらされている感があって、やっていて楽しくない。

庶民には安心して寝っ転がれる清潔さと、体を動かせる広さを兼ね備えたスペースが持てる人は少ない。
「股関節ローリング」ならば、いろいろな場所が使えるし、何より立ったままできるのがいい。
思い切り前に蹴り上げる時はストレス発散になる。
「このやろう!」
とか言いながらやってもいい。
はじめのうちはなかなか後ろに足が上がらないが、毎日10×2を続けていると、90度くらいまではすぐ上がるようになった。

マラソンの生徒さん(少しいる)
親族にも勧めた。

気軽にできるのがイイネ!
誰もが気に入ってくれた。
その後も続けているようだ。

いいこと教えてもらった、沙羅ちゃんありがとう。

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