横浜マラソンを思い出深い大会にするために考えたこと
参加費、日本一
出走者、東京マラソンに次いで二番め
20ある政令市では12番め
1956年に最初にできた5つの政令市では最後発
(大阪 名古屋 京都 横浜 神戸)
まさに満を持しての市民マラソンが「横浜マラソン」
その成功に向けた工夫(案)をまとめよう。
【 1 】ランナー渋滞回避
スタート直後は 25,000人が団子状態。
そんな時に片側2車線で走らせるというのは無謀だ。
顰蹙を買う程度で済めば、次回応募者が減るだけだが、事故が起きた場合は存続が危うくなる。
スタート直後、最初の右折から先の道路は対面4車線を使うよう、再度交渉する。
【 2 】プラカード応援
ランナーの琴線に触れる「笑える」「心温まる」プラカードをつくる。
その担い手は一般市民であって欲しい。
ただし、10kmに渡る高速道路(杉田→本牧ふ頭)の上は、そうはいかない。
そこでは、主催者が配置する要員の出番。
走路監視員をあてがうと、いろいろうるさい人がいるだろうから、ここでは応援要員を置く。
用意するのはホワイトボード(1m四方程度)が理想だが、値段が高いので段ボール。
これに白い紙を貼ったものを1カ所10枚ほど準備。
あとは、太字マジックペン青、赤の2色
要員は持ち場に着いた後、状況に応じたプラカードを自作して選手にかざす。
道路公団の許可が得られれば、どこかにガムテープで貼り付ける。
スマホからは現在の気温、雨雲の状況、気温変化がわかる。
インカムからは、大会に関する新たな情報が寄せられる。
[現在18度 涼しい方だ^^;)]
持ち場に着く前にそこが高速終点となる「本牧ふ頭」まであと何キロ地点かを確認しておく。
[高速終わりまであと5km]
[右手は横浜港ですよ!]
[うしろに富士山見えてますけど・・]
[次の給水所まであと250m]
[もう、これほどの上りはない]←杉田ICの急坂を上り終えた所
気をつけなければならないのは、できるだけランナー経験者を配置することだ。
素人だと
「ここから一気に下り。足を傷めないで」
と言ったランナーが言われたくないことを、平気で書くかも知れない。
変なことを書いたら責任問題だ!
と萎縮している場合ではない。
そんなことを心配していたら、座して・・を待つ可能性だってあるのだ。
【 3 】ランパスの仕切り
横浜マラソンでは、歩行者が走路を横切る「ランパス」をおこなう。
無理な横断があってランナーのクレームにならぬよう、慎重な手順書を準備したい。
配置する要員は、自らがマラソンを走っているランナーがよい。
まぁこれくらい距離があればいいだろうという素人感覚と、ランナーの感覚にはずれがある。
まさか、ランナーをせき止めるようなことは考えていないだろうが、もしそうだとしたら考え直す必要がある。
「ランナーストップ」をやった大会は、大きく成長しない。
それは、ランナー目線で運営していないことを、ランナーから見切られるからだ。
【 4 】ボランティア(要員)の考える力を引き出す
リーダーが細かいことを言わず、自由を与える。
スポーツボランティアリーダーには高年齢者が多い。
リーダー経験が長いと、問題を起こさぬよう、縛りを多くしがちだ。
できればウェアかキャップを色違いにする。
呼びやすいよう、短い愛称を決めて名札でも付けると良い。
ランナー、沿道の応援者から問合せを受けて判断に困った時、なにか相談したい時、どこに居てもわかりやすく、何でも話せるリーダーでなければならない。
【 5 】高速道路対策
横浜マラソンは「高速道路を10km走る」という特異性を重くみて、準備する必要がある。
幸い、走路の右側車線を遊ばせてある。
そこで誰かに歌ってもらうのもいい。
一カ所に固まらず、最低でも500mに1度は賑やかして欲しい。
料金所では、職員の皆さんにお願いして大勢で「10kmも寂しい道路をおつかれさん」とハイタッチでねぎらってもらえないだろうか。
最後に、心より第1回横浜マラソンがランナーにとって、思い出深い大会になることをお祈りしています。
*本記事は「マラソン講座」の随筆です。
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