武雄スカイバスのぼるくん 21年2ヶ月で、その役割を終える。
きたーーーーーーーーーーー
は、待ち望んでいたものごとが現実になった時に使う。
圧倒的な爽快感のある清涼飲料水が発売された時や、
サッカー日本代表の選手がみごとなゴールを決めた時
twitterなどのSNSで人々が一斉に発言する。
iPS細胞のノーベル賞受賞時、山中伸弥と名乗るtwitterアカウントが
ノーベル賞きたーーーーーーーーーーー
とつぶやいた時は、誰もが笑った。
たいていにおいて、きたーーーーーーーーーーーは
待ち望まれていたグッドニュース。
誰もが喜んでいる。
思考停止した感動表現手段だと、眉間にしわを寄せる人はいても、事実そのものに対して懐疑的なわけではない。
ところが、時々「あぁ、やっぱりね」というアイロニーを込めて、つぶやくことがある。
想像して危惧していたことが、現実になった時だ。
今回、きたーーーーーーーーーーー
とつぶやいたのは、このケースである。
こんなものつくったら、後世の負担になる貴重な一例。
樋渡啓祐武雄市長が、9月12日、佐賀新聞電子版「保養村の観光モノレール撤去へ」の記事に対してこうtweet。
既に営業は終えており、営業期間は21年と2ヶ月だった。
スカイバスのぼるくんの歴史
1993年7月1日
運行開始。
2014年8月31日
営業終了
2014年9月11日
樋渡啓祐武雄市長が市議会で解体を表明した。
いわゆるコミュニティが終焉した、一般的ネットの世界においては、名誉を毀損するか、迷惑をかける恐れのある見解は言及が避けられる。
本来、関連しているはずの人たちが、ある特定の情報に対して関与したがらないという傾向が読み取れた時、その対象となるものがネガティブな存在であることを浮き彫りにする。
スカイバスのぼるくんを巡るネットの反応には、明らかにそれが読み取れた。
そして現場における空気にも、それを裏付けるものがあった。
それでも先月、訪れた際
「8月末までは休み無しで運行します」
と聞き、杞憂かと思った。
なんだ、繁忙期にフル稼働するということは、まだまだ勢いがあるじゃないか。
ところが、それは最後の輝きだったのだ。
いつまでもあると思うな親と金
昔の人はこう言って、今目の前にあるものを当たり前と思わず、後悔しないようきちんと向き合いなさいと諭したものだ。
これまでの人生では、覆水盆に返らずの後悔も多々あったが、のぼるくんについては、最期に間に合った。
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