横浜マラソンに向けた回想 マラソンで笑ったこと、顔をしかめたこと
【 1 】荒川市民マラソン(現:板橋Cityマラソン)で顔をしかめたことがあった。
ランナー渋滞だ。
10kmあたりで道幅が狭くなり、しばらくウォーキング大会となった。
当時はど素人だったので「休めてラッキー」と思ったが、6時間以内で走るランナーは許してくれないだろう。
6時間制限の横浜マラソンでは、渋滞で歩くようなことがあったら、大きな顰蹙を買うことになる。
これだけは避けたい。
【 2 】湘南国際マラソンで笑った。
いや、爆笑に近い。
「ただいま無料でハイタッチしていただけます」
というプラカードを持った集団がいたのだ。
東京マラソンが始まった2007年のことであり、まだマラソンでハイタッチという光景は珍しかった。
【 3 】かすみがうらマラソンでは困ったことがあった。
走路を横切る人が多かったのだ。
田園風景を進む後半。農道のような細い一本道。
走路監視員は、たまにしか立っていない。
道幅が狭いと言うこともあり、気軽に横切る人が多かった。
【 4 】東京マラソンでは助かった。
ハンガーノックが起きて、ふらふらになっていた時、沿道の女性がくれたチョコレート1粒。
お陰で終盤の10kmは意識を取り戻すことができた。
東京マラソンの場合、そこらじゅうに「私設エイド」が立つので、その恩恵にあずかる機会が多い。
人がいない区間で、いかに私設エイドを立てるか。
あるいは18カ所というエイドに加えて、高速道路の上だけは「ミニエイド」を作ってもいい。
私設エイドの先にはボランティアが待ち構えていて、ゴミを受け取ってくれたのには感心した。
これこそが「考えるボランティア」
機転が利いている。
顔をしかめたこともあった。
応援者が持っていたプラカード。
「明日も仕事だ。だけど、頑張れ」
ひねりを利かせたつもりなのだろうが、ひねり過ぎている。
ランナーは傷つきやすいのだ。
【 5 】長野マラソンには、横浜のヒントになる区間がある。
中間点手前にある「五輪大橋」だ。
ここは、1kmに及ぶ自動車専用道路。
沿道の応援はなく、ときどき走路監視ボランティアがぽつんと立っているだけ。
2014年大会では、ボランティアの1人が「がんばれ~」と声をかけてくれた。
調子が上がらずに辛かった時、この声援で目が覚め、脳が回転を取り戻した。
2010年大会では、料金所のスタッフがハイタッチで迎えてくれた。
いつもはクルマからお金を受け取るこの場所。
クルマの代わりに走ってきた自分が、料金所のおじさんにハイタッチしているという滑稽さに笑った。
残念ながら、2014年大会ではこの趣向はなかった。
2014年大会、32km過ぎにカナディアンクラブが待っていた。
ウィスキーではない。
大会テーマソング「Drama」を歌うバンドだ。
よくここまできたなっ
ここで、待っていたぜ!
マラソンの応援に敬語は要らない。
少々乱暴でも、愛情に溢れるストレートな言葉ほど、疲れた心に突き刺さる。
ランナーが笑ったことは、その大会の好印象。
ランナーが顔をしかめたことは、悪印象。
悪印象が、一般の応援や天候に起因する場合は仕方がない。
だが、運営側の工夫と努力で回避できるものだったら、それは悪評につながる。
ここまで書き出したことを元に、横浜マラソンでどんな工夫をすればよいかをまとめよう。
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