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2014年9月 7日 (日)

川古の大楠売店でいただいたお茶に悩む

天然記念物 川古のクス
幹周21m
樹高25m
根回り33m
枝張り27m
樹木の看板には川古の大楠ではなく「川古のクス」と記されている。

佐賀県の各地に楠が栄えていたことは「肥前国風土記」に記されているが、その最大のものが川古のクス。
全国巨樹・巨木林調査では、福岡県築城町本庄の大楠とともに五番目の大きさとされた。

樹木ファンではないが、1日に2本の大楠を見るとはありがたい。
そう思いtweetしたら「武雄には大楠が3本ある」ということを教わった。

せっかくここまで来たのだから、何か名産品でも。
1度、車に財布を撮りに戻り、一眼レフを車に置いてから公園の売店へ。
レシートによると「川古の大楠公園」とある。
観光名所としてのブランド名は「川古の大楠」で統一しているようだ。
「川古のクス」は国の天然記念物として認定された名前なのだ。

僕が店内に入ると、お店の人と近所の客の会話がまとめに入った。
予想通り地元の農産物が品揃え。
アイスクリーム、飲料といった昔ながらの雑貨屋でもある。
子どもの頃、住んでいた町にあったのはこういう店。

「お茶、どうぞ」
店主が客との会話を中段して、声をかけてくれた。

夕暮れとは言え、この暑さ。
ありがたく、ご相伴にあずかろう。

さて、と手を出そうとして一瞬戸惑う。
どうぞの声と同時に店主の手元を見ていなかった。

盆の上に6個の湯飲みが置かれている。
空っぽになった湯飲みも2つあるが、あとの4つにはいずれも茶が入っている。
その残量は微妙に少しずつ違う。
件の地元客はまだ1人、店内にいる。

いったい、どれが僕のお茶なのか。
今さら、どれですか?と聞くのも無粋だ。
かと言って、他の客が飲みくさした茶を採っては、店主も苦笑を禁じ得ないだろう。

4つのうち1つは残り4分の1。
これは、先ほど僕と入れ違いに帰って行った客のものだ。
つづいて半分くらいに減った茶、これが居残っているおばさんのものだ。
あと2つのうち、残量が多く、僕から近い列に置かれている1椀にしよう。

この判断に要した3秒の緊張。
店主には悟られていないはずだ。

「あ、それウチのお茶ばい」
と言った指摘を受けることなく、店内を物色した挙げ句、冷蔵庫に入っていた税込500円のいのししソーセージを川古の土産に求めた。
いくつかある在庫のうち、1つだけぽつんと手前に置かれていたいのししをパスして、奥にあるいかにも賞味期限が長そうな方に手を出す不作法は、ここには似合わなかった。

16:03
川古の大楠out
武雄市内からここまで40分。
カーナビで検索すると、ここからは下道を伊万里に抜ければ佐世保はすぐそこ。

来年もまた武雄に戻ってくる。
ホワイト餃子は来年の楽しみに取り置くことにした。
レモングラスも飲んでいないし。

今年こそN700Aに乗りたい!品川-佐世保の旅

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