A車ワゴンを呼び戻す
7:00
開店の時間だが、まだ店が開かない。
弁当を搬入していた方へ回って店を開けてもらう。
親せきが楽しみにしている舟和の芋ようかん。
実家にたどり着くまでは14時間ある。
保冷剤入れてもらえますか?
と頼んだところ、保冷剤でなんとかなるのは5時間まで。
それ以上はムリだという。
途中で保冷剤を買い換えることにして1つ売ってもらう。
気まずい空気が流れる。
7:10
24番線ひかり461号岡山行き
その次がこれから乗るのぞみ9号博多行き。
まずは名古屋まで、飲み物は買わずホームに降りた。
切符は指定席だが、真っ先に列に並ぶ。
入線を告げるアナウンスと同時に一眼レフを東京寄りに構えた。
すぐ後に並んでいたサラリーマン風の兄ちゃん2人連れ
「おいおい、撮すんじゃねぇぞ」
と言わんばかりに上体をそらしてどん引く。
列には並びたいし、写真も欲しい。
入線列車を撮る時、いつも困ることだ。
トゥルルルルルルル
長いサイレンが鳴り響いている。
遠くにハロゲンライトは見えているが、一行に車体が寄ってこない。
微動だにせず、カメラを構えファインダーをのぞき込む。
気まずいが、ここで、姿勢は変えられない。
ぴーす
1人の兄ちゃんが小さくVサインを作る。
さっきまで、職場のよたで盛り上がっていたが、これを機に黙ってしまった。
②名古屋-広島でN700Aに乗れるので、あとの①③では、N700とN700a(X番台)に1度ずつ乗りたい。
やってきたのは素のN700。
7:23
7号車乗車
となりのD席は空席。
新横浜から乗って来なければ・・
座るとすぐにA車ワゴンが通り過ぎた。
このワゴンは1号車まで行って戻ってくる。
それまでコーヒーが買えないのは待ち長い。
すみません
ワゴンを呼び戻す ^^;)
さすがに、後ろに目があるパーサー
即座に反応してくれた。
「10円いいですか?」
パーサーは相手が出す小銭を想定して、掌に釣り銭を握っているという。
310円のコーヒーに500円玉を出したあと、
"この客は、あ、10円ありますと言いそうだ"
と思っていたのかも知れない。
N700はのろのろと馬込陸橋をのぼり終えると、相生坂あたりから一気にストレートを加速。
すぐに多摩川を渡り、あっと言うまに神奈川
7:30
新横浜を出発
身構えて待っていたが、D席は誰も乗って来ない。
ここからは名古屋までノンストップ。
肘掛けの奪い合いや領土侵犯のストレスもなく、旅が始められる。
ラッキーだ。
仕事は東京に置いてきた
何も考えない
ただ旅は前に進む
N700は明らかに左右に揺れている。
鉄道評論家でなくとも、誰にだってわかる。
神奈川の空が暗い。
まだ、台風は鹿児島の沖にあるというのに、その兆候なのか。
次に太陽を見るのはいつか?
早くみたい。
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