11度めの第二期日本シリーズ開幕
巨人4連敗が景気にもたらした悪影響は、日本全体をみた時、小さくないと思う。
クリスマスケーキの予約も終わり、もうすぐそこに手が届くという時
「今年のクリスマスは中止になりました」というようなものだ。
それでも、日本シリーズが始まっている。
日本シリーズは1950年に第1回が開催された。
1950年、日本プロ野球がセリーグ8球団、パリーグ6球団に分割。
その年の11月に第1回「日本シリーズ」を開催。
パリーグの覇者毎日オリオンズがセリーグ覇者松竹ロビンスを4勝2敗で破り、初代の「日本一」となった。
その後2003年まで、日本シリーズは日本プロ野球、その年のリーグ優勝チームが出場し「日本一」を決する選手権試合として行われてきた。
途中、1973年からパリーグが2シーズン制を敷いていた時代はあったが、前期・後期の覇者でおこなうプレーオフの勝者を「優勝チーム」として日本シリーズに出場させていたのであり、優勝チームどうしが対戦して日本一を決めることに変わりなかった。
歴史が変わったのは2004年。
パリーグで年間の1.2.3位が戦うというプレーオフが始まる。
優勝は1位チームなのだが、日本シリーズにはプレーオフの覇者が出場する。
そこで、日本シリーズは日本選手権ではなく「パリーグとセリーグの代表が対戦するカップ戦」となったのである。
その後、2007年からはセリーグも相乗りしたクライマックスシリーズが始まり、現在に至る。
ここでは現在の日本シリーズを「第二期日本シリーズ」と呼ぼう。
「第1.5期日本シリーズ」の3年間
2004年
パリーグはプレーオフ勝者が日本シリーズに出場するというルールに変わる。
パリーグ2位西武 対 セリーグ優勝中日が対戦。リーグ戦2位の西武が勝った。
年間リーグ優勝チーム以外から「日本一」チームが誕生した初年である。
2005年
パリーグ2位ロッテ 対 セリーグ優勝阪神が対戦。リーグ戦2位のロッテが勝った。
2006年
パリーグ優勝日本ハム 対 セリーグ優勝中日が対戦。日本ハムが勝った。
パリーグのみプレーオフという「第1.5期日本シリーズ」は3度行われて、優勝チームが1度、2位チームが2度「日本一」となった。
第二期日本シリーズの歴史
2007年
セリーグも日本シリーズの予選会を始める。
両リーグで同じ競技方式のクライマックスシリーズを実施。
その勝者が対戦する大会に替わる。
初年度はセカンドステージのアドバンテージ1勝という制度がなかった。
セリーグ2位だった中日は阪神を破った後、東京ドームで巨人に3連勝。
セリーグ初の優勝していないセリーグ代表となった。
パリーグ優勝日本ハム 対 セリーグ2位中日が対戦。
リーグ戦2位の中日が勝った。
この年、メディアは讀賣新聞を含めて、勝者を「日本一」と表現した。
つづく
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