部署が違うからわかりません
入会時は6~12時間以内に反映されたのに、退会時は48時間を過ぎてもデータが反映されていない。
もう1度、メール解除ページへアクセスする。
すると、今度は「ID」「パスワード」を求めてきた。
記憶に新しかったアカウント情報を入力。
しかし、認証されない。
パスワード再発行
をクリックすると
"メールアドレスが存在しません!"
というエラーが返った。
つまり、退会処理は終わっているので、再度の購読中止処理はできないということだ。
「購読中止処理が終了しても一定期間、送信されてしまうことがある」
と弁明を書いているウェブサイトが多い。
これは、会員データベースからメルマガ送信データベースへデータを受け渡すバッチ処理が日次あるいは*日に1回であり、その間に一定回数のメルマガが出てしまうかも知れない。
ということを言っている。
会員係のサトウさんが書類を持って部長の所へ行き、決済を経て郵送で遠くにいる送信係のスズキさんに送るので4日はかかります
ということではないのだ。
事実、この会社のメルマガ発信開始は大変迅速で、入会処理の次機となる会から届き始めていた。
明らかに入会時と退会時で、処理の速度を変えているのである。
最近ではこのような事例があった。
クルマを時間貸しするサービス「カーシェアリング」
その業者が会員に送ってくるサービスやポイントに関するメルマガだ。
このサービスはケータイメール必須となっているため、メルマガがケータイにプッシュで届く。
すると仕事中や風邪で寝込んでいる時も、容赦無く
「ブーッ」
というバイブ音がなるのだ。
パソコンメールならば、パソコン・スマホどちらで受けてもプルなので、こちらが迷惑な時に勝手に届くことはない。
ケータイ宛のメルマガはプッシュされるだけに始末が悪い。
まず始めにウェブサイトのマイページにログインして、メルマガの配信を停めた。
とても簡単な処理だった。
さすが、一流企業だな、安心感がある。
ところが、メルマガは停まらない。
次の日からも仕事中、風邪で安静にしている時もお構いなしに届く。
プッシュで来るメールは滅多にないので、念のために確認する。
すると「ポイントカードを**ギフトカードと交換!」
といった内容が延々と書かれている。
困ったものだ。
もしかすると、お決まりの「処理に数日かかります」かも知れないと数日我慢していたが、一行に停まらない。
そこで、メールで問い合わせた。
すると
「ユーザー管理と会員管理は別。自分たちはユーザー管理の方。確認したところ確かに(自分たちの方は)停止処理になっている。担当部署が違うので会員管理のメルマガ発行のことはわからない」
という返答だった。
つづいてその"ユーザー管理"のほうへ電話をかける。
(メールアドレスは開示されていない)
すると、電話口に出たオペレーターがすぐに
「この電話で(停止を)承ります」
あざとい仕組みを会議で話し合ってはいけない。
細かいこと言ってくるユーザーはひと握りだから。
法律の条文に反していなければ、巧妙に送ったもの勝ち。
入会時は即反映、退会時は数日後に反映。法律にはそれを禁止とは書いていない。
事前承諾をとる時は1つの部署でまとめて受けて、複数部署に回す。後は知らない。
いずれもよく練られた合法的な方法だ。
そんなふうにして、目の前に居ないユーザーを軽視しながら、自分らの宣伝効率だけを追究する会社に、なってはいけない。
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