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2014年10月24日 (金)

我が心のテング熱 一件落着

そこは人気の高い都立病院。
いつもは予約がいっぱいでなかなか受診できない病院だが、なんとか今日の外来時間ぎりぎりで見てもらえることになった。
よかった。
それだけでも、百人力を得た気分だ。

ファースト先生から処方された薬を持っていこう。
いつも、処方箋薬局で薦められては辞退している「お薬手帳」があれば、こういう時には便利だな。
でも、要らないけど。

しかし、朝食を摂り、最後となる1錠を飲み終えると、その袋をその場に置き忘れてしまった。
風邪を引いて、意識が朦朧としているような時、
複数のことを同時にすることが難しくなるのだ。
なにか1つのことをすると、やろうと思っていたことを忘れる。

空は晴れている。
こ高い場所に行けば、富士山だって見えているだろう。
それは救いだ。

48時間ぶりの"徒歩"は思いの外、きつい。
よく、これと同じ体でマラソンを走れるものだ。
マラソンを完走することは、数回続けていると当たり前のように思えてくる。
だが、そうではないのだ。

今年の長野マラソンのように、7ヶ月準備万端整えても、直前の風邪で台無しになってしまう。
健康を維持して、鍛錬を積み重ね、本番を健康な状態で迎える。
その上にスポーツは成り立っている。
スポーツの一線にいるということは、まさに奇跡のようなことだと改めて思う。

まず、受診相談で状況を詳しく話す。
「最近、テレビでも報道されているから、それは心配ですよね」
受付の看護師さんはそう言うとすぐ、そこの自販機でマスクを買うよう指示した。
そうだ、マスクを玄関に置いてきたのだ。

内科への受診申込みの書類を提出。
"保険証の確認"にしばらく時間がかかる。

それが受理されると、今度は内科窓口へ診察票提出
しばらく待つと、セルフサービスで検温と脈拍取り。
それらを経て、病院の玄関をくぐってから90分後。
ようやく診察の順番が来た。

都立病院だから、町医者とは視点の異なる診察が行われるのだろう。
唾液を採取して、それが検査チームに回される。
検査医師からデータをもらった先生が言う。

「感染の危険性もありますし、安静にして点滴を受けてもらいたいので、数日入院していただきます」

そんな甘い言葉がささやかれる情景を思い描いている。

かつてこの病院で、まったく予期せず「入院してもらう」と言われて以来、入院機会というものは、自分の想像に反してやってくるものだと認識している。

さて、セカンドオピニオンとなる先生。
町医者で語ったことに習い、外苑に行った時蚊に刺されました。と告げる。
前回は「仕事?」と聞き返され、今回は「なんで?」
要するに、わざわざやばいと言われているところに行く神経がわからん。
ということなのだろう。

「いや、それはないでしょう」
今回もあっさり、我がテング熱は却下されてしまった。

おかしいなぁ
ファースト先生のところで薬も出してもらったんでしょ~
理由は分からないけれど、もうそろそろ熱も下がってくる頃だと思いますけどね。

こんなに患者の前でギブアップしてみせる内科医を初めて見た気がする。
わからないけれど、最悪ではない。
言えることは、それだけだ。

町医者のファースト先生でさえ、胸や背中をみてくれたのにそれも無し。
聴診器もない。

「ファースト先生とは銘柄を替えた薬出しますから、これで様子を見てください」

まさに90分待ち、5分診療。
お引き取りを乞われ、そうそうに退出した。

結果的に、セカンド先生の予言はぴたりと当たり、
その日から体温は下降線を辿り、熱発から5日終了時点で、仕事に復帰できる程度に回復した。
それにしても、この高熱はなんだったのか。

我が幻のテング熱
テングに化かされたような、奇妙な日々であった。

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