橋本環奈イベント(終)
10:30
ふり返ると、最後尾が見えなくなっていた。
後ろに100人ほど。
ここに来て、一気に人が増えている。
ほとんど若者
それも10台から20台まで
30台すらいないよ
いや、同年代が2人だけいた
女性ゼロ
見える範囲は男性100%
グッズ手渡しの一瞬、なにか一声かけよう
その時思いついた言葉を言おう
同じ言語を話すことは、貴重なことだ。
11:00
イベント開始時刻
列が進み始めた。
整理券の区分ごとに、10人ずつが店内に入っていく。
かと思うと、彼らはすぐに U-NEXT の袋を提げて、外苑前の駅の方へと帰って行く。
彼らの表情から、なにか情報を得ようと思う。
しかし、まるでタイムサービスの玉子が買えた人々のように、高揚感が見て取れない。
もう次の予定が入っているのかと思うくらい、後ろ髪も引かれていない。
インストアイベント
今日の場合、それは一瞬の出来事なのだ。
上野のパンダ
愛・地球博の恐竜の化石
立ち止まらないで、進んでください
とは誰も言わないのに、同輩の士は整然と帰路についていく。
ただ、誰もが軽くアルカイックスマイルをたたえている。
店に入ると、店員さんがU-NEXT の袋をくれた。
顔を上げると、もう目の前に橋本環奈。
わっ
風景の絞りが白く飛んだ。
バッジを受け取る
上下ベージュの服 OLみたいだ
(後でプレス写真を見ると白だった)
背が高い
(いや台に乗っていたのだろう)
緊張で何も覚えていない
というほど若くもなくて、そこは意識を取り戻す。
そのまま通り過ぎそうだったけれど、言葉を絞り出した。
外苑前の駅に向かいながら、後続を見やる。
列はさらに伸びて300人は越えている。
大半の人が、直前にやって来たのだ。
さっきまではいなかった家族連れも散見される。
手にしたバッジ。
今これを鑑識に回せば、指紋が検出されるだろう。
高僧から手渡しでもらったお札のようなものだ。
目の当たりにすることで見えてきたものがある。
休みの日、家にいても見つけられなかった。
この日、このバッジをもらった誰もが幸せになった。
おわり
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