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2014年10月 2日 (木)

なぜ心肺停止が長期にわたっていたのか

御嶽山の噴火報道で、多くの人が疑問に思ったのが「心肺停止」と「死亡」についてだ。
心肺停止状態があり、やがて死亡となることは誰でもわかる。



ただ、今回の噴火においては、心肺停止の期間が長かった。
たいていの人は、AEDなどによるファーストエイドもしていない被害者が、長期の心肺停止の後に蘇生する可能性が低いことを知っている。



それは事実上の死亡ではないか。
なぜ「心肺停止」を引っ張っているのか。
そういう疑問を抱いていた人は多い。



事実上、心肺停止は死亡である。
ただし、日本では「心肺停止」と「死亡」を分けるものがある。
それは、医師が死亡宣告する前か後かと言うことだ。



「心肺停止」のままの被害者が多いということは、死亡宣告の役割を担うところの医師が、収容場所にたどり着いていなかったことが推察される。
多くの被害者、それぞれの収容場所、二次災害の危険性の高さ。
そのような状況下で、十分な医師が揃うのに時間がかかったのだろう。



優先順でいうと
1,救助隊の安全
2,生存者の発見
3,生存者の治療
4,遺体の収容



優先順でいう3番めの医師到着の前に、立ちはだかる現場の厳しい環境。
欧米のように「事実上死亡」でくくらず、医師が宣告するまで最後ののぞみをつなぐことを、周囲が見守るのが日本のよいところ。



やおろずの神が静かに見守っている。



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