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2014年10月30日 (木)

「大人の迷子たち」を速読できない理由

「大人の迷子たち」岩崎俊一 を読み始めて3日目になる。
これは、自分としてはかなり遅いペースだ。

毎年、本を1000冊読むことにしている。
365日で割ると、1日3冊。
平日は3冊読めないので、平日は1冊
あとは週末で挽回する。
遅れている時は、1日図書館にこもったりもする。

したがって、平日は1日1冊ペース。
しかし、大人の迷子たちはこれで3日め
しかも、まだ15話
収録されているのは全49話だから、まだ3分の1に到達していない。

もったいないのだ。
一言一句、かみしめたい。
自分で買った本だから、いつでも家の本棚にある。
速読して何度でも読み返せばよいのだが、そうもいかない。

それは、ずっと、書籍化を首を長くして待っていたから。
49話ということは49ヶ月。
およそ4年分。
一か月楽しみにして待ち、あっという間に読み終え、また翌月を待っていた。
それが新書「大人の迷子たち」では4年待たずに、すぐにでも読めてしまう。

今年になってファンになったばかりなので、まだ半年しか待っていなかった。
3年半も待たずに済んでしまったということは、なんとお徳なことか。
自分が知らなかった時に書かれていたものを、後世に知り、まとめ読みできる。
これが、読書を趣味にしていて、とてもお徳と感じる一瞬だ。

このまま、読み進めるとあと2~3日
読み終えるのは惜しい
週末は別の本をいくつか速読して、
続きを週明けに再開しようと思う。

幸せな時は今、この時だ。
読んでいる間、自分は愛と光に包まれる。

読み終えたら、家族に渡して、そのすがすがしい気持ちをお裾分けしたい。
でもなんと言って薦めるかが、とても難しい。

以前、人に本を勧めた時
なんと言っただろうか。
僕が勧めた本を、その足で買いに走ってくれた友達がいた。
(その時の本は「運命を変える技術」加藤眞由儒)
確か、その友達の境遇において、この本が最強のバイブルとなるだろうことを説いたのだった。

「大人の迷子たち」には実用書のような即効性はなく、誰かに強い力を与える本とは言えない。
では、どんな本かというと、1話読むごとに、自分のなかに仕舞い込んでいた記憶、考え。
それも、いつでも取り出せる場所にではなく、かなり深い場所。
なにか、きっかけがない限り、自発的には絶対に想起しない場所。
そんな懐かしい気持ちに、橋が渡される本だ。

1話ごとに蘇る感情は違う。
心温まる話しもあれば、時に息苦しく感じる話しもある。

あ、まだ3分の2読んでいないのだった。

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