「大人の迷子たち」を速読できない理由
「大人の迷子たち」岩崎俊一 を読み始めて3日目になる。
これは、自分としてはかなり遅いペースだ。
毎年、本を1000冊読むことにしている。
365日で割ると、1日3冊。
平日は3冊読めないので、平日は1冊
あとは週末で挽回する。
遅れている時は、1日図書館にこもったりもする。
したがって、平日は1日1冊ペース。
しかし、大人の迷子たちはこれで3日め
しかも、まだ15話
収録されているのは全49話だから、まだ3分の1に到達していない。
もったいないのだ。
一言一句、かみしめたい。
自分で買った本だから、いつでも家の本棚にある。
速読して何度でも読み返せばよいのだが、そうもいかない。
それは、ずっと、書籍化を首を長くして待っていたから。
49話ということは49ヶ月。
およそ4年分。
一か月楽しみにして待ち、あっという間に読み終え、また翌月を待っていた。
それが新書「大人の迷子たち」では4年待たずに、すぐにでも読めてしまう。
今年になってファンになったばかりなので、まだ半年しか待っていなかった。
3年半も待たずに済んでしまったということは、なんとお徳なことか。
自分が知らなかった時に書かれていたものを、後世に知り、まとめ読みできる。
これが、読書を趣味にしていて、とてもお徳と感じる一瞬だ。
このまま、読み進めるとあと2~3日
読み終えるのは惜しい
週末は別の本をいくつか速読して、
続きを週明けに再開しようと思う。
幸せな時は今、この時だ。
読んでいる間、自分は愛と光に包まれる。
読み終えたら、家族に渡して、そのすがすがしい気持ちをお裾分けしたい。
でもなんと言って薦めるかが、とても難しい。
以前、人に本を勧めた時
なんと言っただろうか。
僕が勧めた本を、その足で買いに走ってくれた友達がいた。
(その時の本は「運命を変える技術」加藤眞由儒)
確か、その友達の境遇において、この本が最強のバイブルとなるだろうことを説いたのだった。
「大人の迷子たち」には実用書のような即効性はなく、誰かに強い力を与える本とは言えない。
では、どんな本かというと、1話読むごとに、自分のなかに仕舞い込んでいた記憶、考え。
それも、いつでも取り出せる場所にではなく、かなり深い場所。
なにか、きっかけがない限り、自発的には絶対に想起しない場所。
そんな懐かしい気持ちに、橋が渡される本だ。
1話ごとに蘇る感情は違う。
心温まる話しもあれば、時に息苦しく感じる話しもある。
あ、まだ3分の2読んでいないのだった。
| 固定リンク | 0
「趣味」カテゴリの記事
- 「仮面ライダー旧1号の日」宣言から20年、庵野秀明によって「仮面ライダー旧1号のリメイク」が実現した(2023.09.15)
- 西九州新幹線開業 佐世保には新幹線が来なかった理由(2022.10.01)
- 祝!きょう 長崎新幹線開業 5分でわかる西九州新幹線の歴史(2022.09.23)
- マンションで「熱弁」の隣人に気遣いながら、ラジカセを聴く(2022.08.20)
- ラジカセ生活は、ラジカセ+音楽カセットへ(2022.08.07)