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2014年11月29日 (土)

2014年11月30日 第1回年金の日

明日、11月30日は「年金の日」

国民一人一人が「ねんきんネット」等を活用しながら、高齢期の生活設計に思いを巡らす日
として、2014年に厚生労働省が設定した。

なぜ11月30日かというと、1130=いいみらいの語呂合わせ。
0=らい
というのは苦しい。

2014年11月17日
安倍晋三総理が消費税率アップの18ヶ月延期を決めた日。
NHKが放送した街角インタビューで、20~30台と思しき女性がこう語っていた。

「私も年金がもらいたいから(税率アップには)賛成です」

自分たちが65歳になる頃には、もうもらえない。
あるいは、大幅に減額されている。
そういう危機感をその世代が持っている。
でも、国民の義務として、年金は払い続ける。

おちゃらけて、笑いながら話すおじさんが多いなか
真剣な表情。短いコメントが、切なさをかきたてた。

「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう」
ルターが遺した言葉はアレンジされて、多くの識者により語り継がれてきた。
彼女もまた、その1人だ。

日本の年金制度の歴史を簡単にまとめる。

1944年
厚生年金が積立方式で始まる。

1954年
厚生年金が修正積立方式に変わった。

1961年4月
国民年金制度運用開始。
国民皆年金が始まる。

1986年
基礎年金創設
サラリーマンの無職の配偶者、学生の加入が義務づけられた。

2002年4月1日
企業の代行返上が始まった。

それまで国の年金基金運用を「代行」していた企業。
運用益が出ていた頃は、それにより、潤沢な基金があった。
ところが、運用が厳しくなると、破綻あるいは危機に陥る企業が出始めた。
そこで、国が企業を救済したのが「代行返上」である。

2004年度
国民年金、国の負担引き上げ
それまで3分の1だった国の負担の引き上げが始まり、2009年度までに2分の1になった。


増えていく年金支払い。
減っていく年金納付。
2分の1は、国が負担する。

国が支えるためには、財源が必要。
そのために、社会福祉用途を法律に謳ったのが消費税5%→8%→10%の増税。
それでもまだ、政府が他に使うのでは?
と疑っている人がいる。

そこで、厚労省は国民の「年金リテラシー」を上げることに力を入れ始めた。

年金の日には、厚生労働省管轄の年金事務所や年金相談センターにて、賛同団体と共にイベントを開催する。
2014年は初めての年金の日。
日曜日であり、これら施設は本来休業日だが、休日返上で事務所を開けてイベントをおこなう。
その本気度に好感がもてる。

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