2014年11月30日 第1回年金の日
明日、11月30日は「年金の日」
国民一人一人が「ねんきんネット」等を活用しながら、高齢期の生活設計に思いを巡らす日
として、2014年に厚生労働省が設定した。
なぜ11月30日かというと、1130=いいみらいの語呂合わせ。
0=らい
というのは苦しい。
2014年11月17日
安倍晋三総理が消費税率アップの18ヶ月延期を決めた日。
NHKが放送した街角インタビューで、20~30台と思しき女性がこう語っていた。
「私も年金がもらいたいから(税率アップには)賛成です」
自分たちが65歳になる頃には、もうもらえない。
あるいは、大幅に減額されている。
そういう危機感をその世代が持っている。
でも、国民の義務として、年金は払い続ける。
おちゃらけて、笑いながら話すおじさんが多いなか
真剣な表情。短いコメントが、切なさをかきたてた。
「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう」
ルターが遺した言葉はアレンジされて、多くの識者により語り継がれてきた。
彼女もまた、その1人だ。
日本の年金制度の歴史を簡単にまとめる。
1944年
厚生年金が積立方式で始まる。
1954年
厚生年金が修正積立方式に変わった。
1961年4月
国民年金制度運用開始。
国民皆年金が始まる。
1986年
基礎年金創設
サラリーマンの無職の配偶者、学生の加入が義務づけられた。
2002年4月1日
企業の代行返上が始まった。
それまで国の年金基金運用を「代行」していた企業。
運用益が出ていた頃は、それにより、潤沢な基金があった。
ところが、運用が厳しくなると、破綻あるいは危機に陥る企業が出始めた。
そこで、国が企業を救済したのが「代行返上」である。
2004年度
国民年金、国の負担引き上げ
それまで3分の1だった国の負担の引き上げが始まり、2009年度までに2分の1になった。
増えていく年金支払い。
減っていく年金納付。
2分の1は、国が負担する。
国が支えるためには、財源が必要。
そのために、社会福祉用途を法律に謳ったのが消費税5%→8%→10%の増税。
それでもまだ、政府が他に使うのでは?
と疑っている人がいる。
そこで、厚労省は国民の「年金リテラシー」を上げることに力を入れ始めた。
年金の日には、厚生労働省管轄の年金事務所や年金相談センターにて、賛同団体と共にイベントを開催する。
2014年は初めての年金の日。
日曜日であり、これら施設は本来休業日だが、休日返上で事務所を開けてイベントをおこなう。
その本気度に好感がもてる。
| 固定リンク | 0
「くらし」カテゴリの記事
- 夜中のピンポンは雷さんのピンポンダッシュ 電源タップの選び方(2024.09.08)
- 長崎を最後の被爆地に(2024.08.11)
- 原爆炸裂から79年 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(2024.08.10)
- いち早くマイナカードを作った人たちが最初の更新時期を迎えている(2024.08.03)
- 男性の日傘元年 男の日傘デビュー 男の日傘の選び方(2024.07.29)