2015年 佐野元春のニューアルバムに期待する
前方の座席には子どもを連れたお父さん。
1つの座席を子どもと分け合っている。
もしや・・
肩車の悪夢が胸をよぎったが、杞憂に終わる。
子どもがステージを見えるようにと、抱きあげた姿は痛々しい。
ステージに象さんや、仮面ライダードライブが来ているならば、自らバランスをとり体を支えるので、その子は軽いはず。
ところが、ステージには名も知らぬ歌い手。
脱力して、ステージとは逆方向、同じ振り付けを繰り返す聴衆を不思議そうに見ている。
きっと、あれは重い。
「SOME DAY」「アンジェリーナ」とこれでもか攻撃。
メンバー紹介が終わると、楽屋へ帰ろうとするCOYOTE BAND。
ところが、元春が呼び止めて肩を組む。
おいおい、
それはアンコールで規定の曲数を終えた時のやつじゃないのか?
あぁやっと座れる ^^;)
そう思っていたら
「もう一曲行こう」
参ったな・・・
アンコールにいかずに、ここで「ナイトライフ」の追撃。
最近では「11時までに」の歌詞で指を「1」「1」と立てる人ばかりになった。
誰もが同じポーズを作る。
いや、誰もではない。
一部の人はそんな全体主義には迎合しないよと、ほぼ直立して愉しんでいる。
僕は彼らに共感する。
この日、佐野元春は渋谷公会堂で20回めの公演。
初公演は「Visitors tour」だった。
2006年9月に改装した際、サントリーが命名権を購入し「C.C Lemon ホール」となり、当時は、正面玄関にレモンの看板がかかっていた。
2011年に契約が切れて、渋谷公会堂の名前が復活した。
「元に戻ったから僕も戻ってきた」
わかったような、わからないような、それが元春らしい。
アンコール
「ソーヤング」
「悲しきレディオ」
ステージ前方に出てきたベースの高桑、今度はピックをばらまく。
餅まきかっ
2015年はデビュー35周年。
佐野は「来年はニューアルバムをリリースしてツアーに出る」と語った。
もう16曲程度、録れているという。
The Hobo King Band時代のレコーディングは時間がかかった。
独創性がぶつかり合い、1つの道、わかりやすくいうと「OK」がなかなか出ない。
COYOTE BAND
佐野元春、小松シゲル、深沼元昭、藤田顕、高桑圭、渡辺シュンスケ
今、佐野がやりたいと思う音楽にOKが出る。
ファンはスタジオ見学したいわけじゃない。
音源となっていかした包みに入ったアルバムを愉しむのだ。
あまり待たされず、いい曲が出て来れば歓迎する。
できれば、それはかつて、Heartbeatの次に聴きたかったようなアルバムであって欲しい。
佐野元春2014秋ツアーの話し おわり
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