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2014年12月21日 (日)

リスクが顕在化した日本 地球温暖化がもたらす自然災害

第2位 広島県で大規模土砂災害

地球温暖化の定義は「二酸化炭素、フロンなどの温室効果ガスの排出が増えて、気温が上がること」

二酸化炭素、フロンなどの「温室効果ガス」が増える
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温室効果ガスは太陽光は通すが、地面や海面から出る熱を通さない
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気温が上がる
100年後の気温は1.1度~6.4度上がると予想されている。


これまで「地球温暖化」がもたらす危機としてとりあげられていたのは、国や地域の水没。
北極や南極の氷が溶けて海面が上がると、海抜が低い国は「0m以下」となる。
オランダのように国土の4分の1が0m以下の国のように、生き残りを果たした先人はあるにはある。
住めないことはなくても、高潮、津波には脆弱である。


地球温暖化が引き起こすのは気温上昇だけではなく、海水温の上昇もある。
それに起因する自然災害の懸念は2000年代に入った頃には指摘されていた。
それが明確になったのが2014年。

2014年8月20日
広島県安佐南区で大規模土砂災害が発生。
広島市安佐北区にある県の雨量計では1時間に115mmの猛烈な雨を観測した。


地球温暖化により海水温も上昇。
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海から大量の水蒸気が発生
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水蒸気の通り道に大雨を降らせる。

水蒸気の通り道となっているのがフィリピン、日本。
2014年に限らず、今後も日本は豪雨災害のリスクを抱えている。

東京は豪雨などによる水害対策として30年かけて下水道を整備している途中だ。
これから30年後の時点で対応できるのは1時間75mm。

30年後に 75mm?
広島には既に今年 115mmも降っているぞ
それでいいのか?東京
この数値だけを見ると、そう思う。

だが、東京には大雨が少ない。
それは、かつて「冬場の東京に雨が降らない理由」でまとめた。
雨が少ない要因は「山」
関東地方の北西に連なる高峰が北西から吹く風をガードしている。
水蒸気の通り道から外れているのだ。
東京に住む人々は、天候に恵まれた地に暮らしている幸せを噛みしめている。


雨が少ないとはいえ、水蒸気のルートによっては東京にも大雨が降る。
地球温暖化により、日本じゅうどの町にも災害リスクは高まっている。

つづく

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