こけちゃいましたから1日、もうこけない対策
サングラスのレンズが傷つかぬよう、フレームと別のポケットにしまう。
右手には力が入らないので、左手で体を起こす。
両足は大丈夫なようだ。
ウォームパンツの左すねのあたりが破れて、穴が空いている。
まだ、買ったばかりだったのにな。
ゆっくりと立ち上がる。
特に痛むところはない。ということは骨は折れていないということか。
さっきまでサングラスをしていたので、視界が明るい。
明るいけれど右の視界は狭い。
右目の下を触ってみると、もっこりとほっぺたが盛り上がっている。
ここから落ちたのだ。
鏡はないので、そこから血が流れているのか、どうなっているのかはわからない。
口の中に砂が入っていて、じゃりっという感触がある。
でもそれほど、多くはない。
miCoach SMART RUNは動いている。
体が無事とわかると、これが気になった。
身につけている装備品ではこれが一番効果。
壊れずに済んで、不幸中の幸いだ。
帰宅してから、クラウドのmiCoachで確認すると、こけた位置、その時のペースまでが正確にわかった。
わかっても仕方ないが、GPSウォッチ環境はこの10年で格段に進んだことを実感する。
あと数分走れば120分LSDだったが、体がどうなっているかが不安なので、家までの1.5kmは歩いて帰る。
すれ違う人に怪訝な顔をされないか。
伏し目がちに歩く。
だが、それは杞憂だった。
帰宅してすぐ鏡に顔を映すと、流血はしていない。
腫れているのも一見してわからない。
顔も大丈夫とわかると、次は視力が心配になる。
左目をつぶって、右目だけで見る。
焦点は十分に合っていて、問題ない。
人の骨格は目を保護するように、しっかりと頭蓋骨が周囲を囲んでいるんだな。
いずれにせよ、目が無事でよかった。
さてこうして、ある程度の文字数を打ってきたが、なんとか打てている。
タッチタイピングの場合、右手小指の役割は、もっぱら変換候補を確定する[Enter]キー押下。
バンドエイドをゆるめに巻いているので、/などは打ちづらいだろうが、文章を打つことに支障はない。
助かった。
ふと小指をみやると、バンドエイドが真っ赤に染まっている。
黄色い部分がほとんどなく、ガーゼ部分の95%が赤い。
血が止まっていないのだ。
右の小指は外側がざっくりえぐれていた。
骨が見えるほどではないが。
e3グリップを両手に握って走っているため、手を付けなかったのである。
e3グリップを握っていなければ、少なくとも顔から落ちることはなかったと思う。
家に消毒剤がないので、薬局に買いに走る。
子どもの頃、怪我をすればオキシドールで消毒後、赤チン。
そしてサビオと決まっていたが、今はどれも影を潜めている。
怪我した時、消毒するのはどこですか?
「マキロンですね、こちらです」
店員はマキロンを勧めたいようだったが、となりにあった4割ほど安いラフェルサ「キズショット」にした。
2時間後
右膝が痛くなってきた。
走り込んだ時に出る内側の痛みではなく、打ち身による外からの痛みだ。
ウォームパンツを脱いでみると、あおじ *1 になっていた。
翌日
視界をふさいでいた右頬の腫れ、その視界に慣れたせいもあるが、腫れも少し引いたようで気にならなくなっている。
その代わり、目の周りがどす黒く腫れてきた。
歳を取ると、筋肉痛が遅く出ると言うが、腫れも遅くなるのか。
新たに右肩が痛くなっている。
ここもあおじができていた。
こけた時、顔と同時に打ち付けていたのだ。
練習は休もうかと思ったが、2日つづいての快晴。
翌日の予報が雪と出ていたので、軽めに「60分走」
まずは、眼鏡屋に駆け込んで、サングラスを修理してもらう。
「よかったですね。レンズの表面にはキズはついていないようです。怪我がなくてなによりです」と店員さん。
なぜ、怪我がないと分かるのだろう?
と一瞬考えたが、外観はもとより、怪我した人がトレーニングウェアで走るわけがないか。
犯人は現場に戻ると言うが、こけたランナーも現場に戻る。
昨日こけたあたりをチェックする。
レンガが浮いていた理由は、街路樹にあった。
街路樹の幹が太い割には、根を張るための場所はほとんどなく、すぐとなりにレンガが敷き詰められている。
木が生長するにつれて根を太く張る。
その値が近隣のレンガを押し上げているのだ。
それでも、もう大丈夫。
こけたのを境に、もうe3グリップを使っていない。
長年使ってきたので、形状記憶合金のように手が握りを覚えている。
*1 打撲でできる青いあざ。山口広島の方言
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