次は新しい論点の総選挙
第3位 総選挙 自公連立で3分の2を維持
2014年12月14日に行われた第47回総選挙。
インターネット選挙運動解禁後、初めての総選挙である。
参院選で解禁されていたため、目新しさはないが歴史的なことではあった。
ただし、投票率は戦後最低。
選挙に行かない人が半分いるのだから、これは国民の意識が低いと言うこと。
「政治なんて誰がやっても同じ」
「期待できる人、入れたい人がいない」
投票しない理由をきけば、それは百も千ものいろいろな理由が並ぶだろうが、どれも熟考を重ねたものではない。
これだけ安全安心に暮らせる国に住み、自ら政治を変えなくても誰かがやってくれているという甘えがあることは否めない。
学習指導要領を改訂しなければ、この状況を変えることは難しい。
改訂したとしてもそれが施行されるのに10年弱。
その教科書で習った子どもが選挙権を得るのにさらに10年。
最短でも20年はかかる。
それならば、即効性のある手段として電子投票を視野に入れなければならない。
2002年に電子投票を始めた岡山県新見市は今も、その試みを続けている。
今回の特筆すべき、もう1点は「0増5減」
一票の格差是正のために、福井、山梨、徳島、高知、佐賀の小選挙区の定数が3→2に減らされた。
ある党の代表は「与党が約束していた身を切る改革をやっていない」と大声を上げるが詭弁だ。
議論は尽くされているが、野党の反対で停まっているのである。
国民は政治に関心が薄い。
それをいいことに、嘘をテレビカメラの前で話す政治家は胡散臭い。
候補者総数が現行制度では最高だったのが、前回の2012年総選挙。
今回は下野した民主党は準備不足。
その他の野党も不意を突かれ前回比-313人の1,191人が"参戦"するに留まった。
2014年12月14日 (日)20:00
投票終了時、NHKGは「自公3分の2に届く勢い自民300議席に迫る」とし、その時点での当選確実議席を、自民140民主31維新22公明21とした。
自民党が300議席に乗せたことはない。
結果は自民が2議席減らし291。
その分、公明が4議席増やして+2。
「0増5減」で議席が減ったことを加味すれば、自公比率微増の 2/3 維持ということになった。
消費税が争点の時代は過ぎた。
次は国防、教育、憲法という日本人の末裔の行方を探る選挙でなければならない。
つづく
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