10年は保たせたいフォームポジットプロボルト
「9ですね」
彼女がタグを探し当てた。
僕のほうも、検索して探し当てた。
フォームポジットについて書いたしらべるのページには、はじめに買った「フォームポジットワン」のサイズ表記があった。
9だ。
彼女がにっこり、笑顔に変わる。
早速、展示されていた「左」を履く。
長さはまずまず。
横幅がきついのは、展示のためぎちぎちにシューレースを締めているからか。
ほどいて緩めれば、もう少しよくなりそうだ。
僕は右足が少し小さいから、左でこの程度ならば大丈夫だと思います。
念のために右も履きたいですね。
「わかりました」
彼女は、軽やかな歩幅でバックヤードに下がっていく。
上のほうのアイレットからシューレースをひっぱり出し、フォアフットの窮屈さの改善を図る。
だが、思ったほどラクにならない。
「9.5もありました」
事情により「9」と「9.5」が残存していたようだ。
9の左右を揃い履きして、その場で足踏み。
やはりきつい。
長時間履いて、足がむくんで来るとつらくなりそう。
せっかくだから9.5も履いていいですか?
フォームポジットは「ワン」「プロ」共に17年前に買ったのは9。
今回の9は長さはよいが、widthがきつい。
9.5を履くと、苦役から解放されたように足が喜んだ。
これですね。
「履く靴下によっても違いますからね」
そうですね。
今日は・・
なんと、寝間着で履いている靴下を履いていることにそこで気づく。
スポーツシューズを履く靴下よりは、はるかに薄手。
しかも、それは左の親指に穴が空いている。
穴空いてるし
自虐的につぶやくと、彼女が笑ったような気がした。
じゃ、9.5にします。
と言いながら、履いていた左フォームポジットを脱ぐ。
脱いだ靴で視線を遮り、すかさず靴を履き替える。
なんでまた、靴を買う日に限って、穴の空いた靴下を履いてくるかね。
穴があったら入りたいよ・・・
なんて思うのは、ちょっと前のこと。
今はこの程度のことは、なんとも思わない。
お金を払い終えるまでは、目を合わせられなかったが・・・
しばらくは箱に入れてしまっておこう。
それから、靴ラックの一番よく見える位置に置いて観賞する。
そして、マラソンを走り終えた翌日、この靴を履いて地球の第一歩を踏みしめよう。
時計はG-SHOCKのMIYか黄色のガラパゴスで合わせよう。
夏場に履くのは暑いが、冬場は暖かくて重宝するのがフォームポジット。
かつてのフォームポジットプロは7年で加水分解した。
フォームポジットワンはその倍、14年で崩壊した。
乾燥剤を入れて大切に取り扱い、10年は保たせたい。
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