ナイキブームを支えた街 原宿に立つ
AIR FOAMPOSITE PRO VOLTは、コレクターの魂を揺さぶる。
なぜならば、コレクターは黄色に弱いのだ。
社会の片隅で自己完結の趣味に生きるコレクター。
強い発色の黄色で「どーだっ」と主張するモノが眩しくて仕方ない。
ナイキエアマックス
リーボックポンプフューリー
カシオG-SHOCK
そのいずれも、黄色く塗った品は売れる。
すぐに品切れする。
すると、すぐにプレ値がつく。
AIR FOAMPOSITE PRO VOLTは発売に気づくのが遅れたため、既にネット市場に元値の品はない。
その大半は 43,000円以上。元値+19,000円ほどプレ値。
ヤフオクではサイズがない。
恐らく正規販売店では、発売後間もなく売り切れているだろう。
久しぶりに街に出たある日。
その街は、コレクター時代、名古屋から出てきては、靴屋を巡回した「原宿」
現行品であれば、名古屋の正規販売店で買えるが、発売から数年が経過している「デッドストック」を扱う店は名古屋にはまばら。
その点、原宿には並行輸入店やコレクターショップといった性格の違う靴屋が集まっていた。
竹下通りを抜けて正面にはムラサキ。
そこから原宿通りへ入るとビルの2階に「ジェニュインスポーツ」。
ここでは、1年型落ちしたエアマックス97Sの1stカラーを6,800円で買った。
(発売時15,000円)
確かこのあたりだったと思うビルには、別のテナントが入っていた。
今はこの街にナイキの直営店がある。
もしかすると、まだ在庫があるのかも知れない。
もしもなかったとしても、きっぱりと踏ん切りが付く。
ナイキ原宿は2009年11月にできた。
いわゆるナイキショップだ。
この店が他にない長所は、靴をフィッティングした後、NIKEiDのカスタマイズができることだ。
NIKEiDはコンピューターの対話型システムで、パーツ毎に色を指定して自分だけのオリジナルを作ることができるサービス。
インターネットで注文すると、自宅に配送される。
このサービスで、過去にナイキフリーIDを1足作ったことがある。
アウトソールが黒い靴は少ないので、会社に履いていける靴を作るにはありがたかった。
だが、その靴、今は履くこともなく、靴ラックでホコリをかぶっている。
サイズが合わなかったのだ。
靴はネットで買うものではなく、店頭で試着して買うものだ。
靴はモデルによって、サイズがまちまち。
同じナイキエアマックスでも、95と96では1~2サイズ大きさが違った。
ナイキフリーはそれまでに5足以上買っていて、いずれも同じサイズだったから油断していたのである。
その点、ナイキ原宿はフィッティングしてサイズを見極めた後、店頭のコンピューターで色決めできる。
厳密に言えば、フィッティングした靴と生産されてくる靴は別ものなので、多少のリスクはある。
だが、そのモデルを履きもせずに買う無謀さと較べれば、はるかに安心感がある。
ナイキ原宿の1階はランニングカテゴリーが中心。
靴売場スペースは小さく、ランニングウェアに力点が置かれている。
靴売場をコレクター動体視力で流す。
まっ黄色の物体は目に入らない。
つづく
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