岡田克也 大胆で乱暴な若者切り 今回は不発の僥倖
1位だけど1位ではありません。
世の中には、そんなおかしな話しがある。
あなたが会社の売上げコンテストで1位の売上げを挙げたとする。
しかし、上司からは
「君は2位だ」
と言われたら釈然としないはずだ。
それでも、レギュレーションは予め示されている。
「売上げから販売にかけた経費を差し引く」といったものだ。
それに対して人は抗わないが、落胆はする。
2014年のNPBセリーグ。
優勝したのは巨人だが、日本シリーズに出たのは阪神。
「1位だが1位の資格はありません」ということだ。
巨人の監督も選手も、誰一人それに対して不平は言わないが、落胆する。
"民主的なルール"といわれる中に「過半数ルール」がある。
3以上の人(や組織)が得票を競う。
そこで1位となったとしても、得票が過半数に満たない場合、上位2人に絞って決選投票を行う。
2020夏季五輪の開催地投票では、当初の投票で1位となった東京が、決戦投票でも1位となった。
このように"一次"投票結果と最終結果が同じ場合、納得が得られやすい。
2015年1月18日
民主党代表選挙
2位 岡田克也 294ポイント
1位 細野豪志 298ポイント
党首に選ばれたのは岡田克也である。
それがルールだから、抗えない。
ただし、より多くの人たちが落胆した結果であることには違いない。
以下は、2012年11月に「しらべるが行く」で書いた記事。
(以下引用)
2012年3月6日
岡田副総理が2012年度の国家公務員採用について4割削減を指示。
即時実行に移された。
「大胆に乱暴にやらせていただくとお願いした」
岡田が大胆に乱暴にやったお陰で、努力を積み重ねてきた若者は吹っ飛んだ。
既存の公務員に手を付けるのは難しい。
本来は切り込まなければいけなところを避け、抗うことができない若者の採用枠を削る。
そして、それを会見で自らの手柄のように語った。
イオングループ岡田家の一員には、苦労して地位を手に入れる若者の苦労など、想像もできないのだろう。
記者から「若者の職業機会を奪ったとは思わないか?」と問われ
「そうは思わない」と語った。
(引用おわり)
幸い今回、民主党は野党であり、岡田克也の「大胆に乱暴な」若者切りは行われない。
悪夢から目覚めて、あぁ夢だったのかと胸をなで下ろした時のような気分だ。
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