ポテトチップスを2人で食べると美味しいのはなぜ?
砕かれて粉々になったポテトチップスを食べている。
これって、落としたの?
ツッコミが入る。
ポテトチップスは、1975年にカルビーがスナック菓子として発売してはや40年。
今や袋物スナックの代表に育った。
その芋は北海道で育ち、メーカーの工場で加工される。
機械で薄切りされるので端っこは小さい楕円形になり、中央は大きい楕円を描く。
従って半月のカタチをした1枚は、輸送段階で割れたことになる。
ここでは大きい楕円の1枚を「大判」と呼ぶ。
ポテトチップスを開ける。
今はパーティ開けという開け方がある。
食べきってしまうことが確実で、再度密封する。
つまり、途中で食べるのを止めて、仕舞っておく可能性がない場合の開け方だ。
いや、それよりも新しい「パーティボウル開け」もある。
ただ袋を立てて置く「パーティボウル開け」は、終わりがけが取りづらい。
2人で食べるならパーティ開けだ。
1人きりでカウチポテトするならば、上だけ開ければいいのだが、ポテトチップスは2人で食べるのがいい。
2人で食べることにより、1人当たりの量が減る。
カロリーが減り、その分だけ肥満を抑えられる。
もう少し食べたいなと思うところで無くなってしまうので「美味しかったな」という好印象が残る。
1人で全部食べきってしまうのは、あっという間。
食べ終えた時、あぁもう終わってしまったのかと、もの悲しい。
美味しいと思って食べていたのは、はじめの数枚まで。
あとは惰性で口に運んだ。
そして、しっかり外袋に表示されたカロリーを摂ってしまった。
ポテトチップスはたいてい1袋400~500kcal。
ごはん2杯分に相当する。
夕飯のあと、寝る前にご飯2杯食べたと思うと、自己嫌悪にもなる。
ポテトチップスを2人で食べ始める。
始めに買って来たほうが最初の1枚をとる。
スポンサー特権として一番「大判」に手を伸ばす。
どれをとろうかと、手を迷わせるのは、はしたない。
和膳の禁忌に「迷い箸」があるが、スナック菓子の場合は迷い手か。
(いまいち)
つづいて「いただきます」ともう1人が参戦する。
ここは戦場ではないが、話しが長くなるので、スルーして読んで欲しい。
食べ終えたあと「ごちそうさま」を言わない人はいても「いただきます」は誰もが言う。
それは、これからいい思いができるからだ。
そして、狙うのはやはり「大判」
例外がないわけではない。
ピザポテトの場合、大きさではなく「チーズ密集」の度合いが選考基準。
「チーズ密集判」の数はとても少なく、およそ2~3ターンで無くなってしまう。
濃い味のフレーバーをつけた品種でも、見た目として色が濃い「濃い判」は足が早い。
かのような例外はあるが、たいていは大判からなくなる。
人はなぜ、大判から食べるのか。
小判を2枚とっても、食べる量は同じ。
それでも、大判を1枚とる。
その要因は造形にある。
工場でスライスされてフライヤーに入り、密封されたポテトチップス。
最も自然に近いカタチに、しばし見入る。
つづく
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