初体験 ハーフマラソンのランナーストップ
ロスタイムは20秒。
この大会、制限時間は2時間45分。
少々のロスタイムは、論ずるに値しない。
制限時間はあるが、厳密にそこで競技終了を命じられている様子は見うけられない。
コース占有許可を得て、道路を封鎖する公道レースでは、関門で停止を命じられるし、制限時間が過ぎれば競技終了を促される。
一方、多摩川河川敷のレースは占有許可ではない。
コースには一般のジョギングランナーも走っているし、散歩している人もいる。
競技停止を命ずる論拠はないのである。
トラックを左周りに半周すると、右折して河川敷コースへ出て行く。
レースと言えば、9ヶ月前、靴を踏まれた長野マラソン以来。
後ろから迫るランナーに靴を踏まれないかが、ことのほか気になって、ペースづくりどころではない。
まずは集団がばらけるまで、安全に往くことに集中しようと決めた。
本日の算段は5kmまでは7分で往く。
十分なスローペースだ。
そして、10kmまでは6分半。
ここもさほど無理ではない。
そして、ゴールまでの11kmは6分で往く。
いわゆるネガティブ・スプリット。
前半より後半のタイムが速いペース配分である。
今やマラソン界において、ネガティブ・スプリットは常識となりつつある。
自身もご多分に漏れない。
マラソン5回めの長野マラソンで快走した成功事例以来、レース計画は必ず後半型。
前半に貯金をしようとか、終盤は失速しそうだとか、そういうことを計算に入れはしない。
しかし、計画したからうまくいくわけではない。
事実、会心の好レースは、長野マラソン(1度め)以来ない。
WRJ新春ランニング感謝祭は、東急の陸橋を越えた先、4.8kmで折り返し。
それまでは逆風。
気象データによると6m。
都合のよいことにこの区間は、7分のゆっくり計画。
生理的な無理のないイーブンペースを刻むと、体は疲れを感じない。
今日は、いいレースになるのではないか。
この先へ期待感が頭をもたげる。
それでも、風で体がせき止められる分、すべてのラップが7分超え。
ようやく5kmのラップで7分を切ることができた。
トピックを挙げるとすれば、ここまでの間にマラソン歴初めての体験をした。
「ランナーストップ」である。
ランナーを止めると書いてランナーストップ。
コース監視員の判断で、必要に応じてランナーに停止を命ずることを言う。
必要なケースとは緊急車両通行、震災など。
走行中のランナー全員に出す場合と、ある地点でせき止めて出す場合がある。
前者の例としては、第1回名古屋ウィメンズマラソン。
東日本大震災からちょうど1年の日時に黙祷を捧げるため、全ランナーに停止を求めた。
後者の例は、第1回京都マラソン。
緊急車両通行路を確保するため、その場所より手前を走っていたランナーをせき止めた。
これまでに出場した大会では一度も経験がない。
停められた理由は河川敷ゴルフ練習場への車の出入りだ。
道路占有許可ではないため、いたしかたないとは言え、不運を嘆く気持ちは起こる。
この後、ここを3回通りかかる。
その時は、不運が再来せぬよう祈る。
時計は見ていなかったが、車が5~6台目の前を行き過ぎる間、30秒ほどはあっただろうか。
大会の計時は停まらないので、計測タイムではタイムロスとなる。
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