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2015年3月 4日 (水)

数十年の時が過ぎても変わっていないもの

学校を出てから初めての同窓会。
出席するよと返信したことを今は後悔している。

AVENUEを出てから、長いズボンに着替えた。
さすがに短パンにくまモンTシャツという格好ではいけない。
未だにバカなのがばれてしまう。

バカと呼ばれているのを知ったのは、インターネットが普及してMLが流行った頃のことだ。
部活の仲間で作ったMLがあるという噂は聞いていたが、入るつもりはなかった。
もうインターネットが普及してからずいぶん過ぎており、今頃流行っているコミュニティに危険なにおいを感じていたからだ。

それでも気まぐれは起こる。
ある日、仲良しだった後輩が「MLに入りませんか?管理者のMに連絡しますよ」と誘ってくれた。
そこで、やんわりと辞退すれば事なきを得たのだが、出来心で頼むよと応じてしまった。
時が流れれば、人の気持ちも変わる。
もしかすると、自分も変わっているかも知れない。

だが、現実は甘くなかった。
しばらく出入りして感じ取ったのは、人がどうこう言う前に、自分が変わっていないと言うことだった。
やはり、そこに居場所はなかった。
おまけに、やめときゃいいのに、過去ログを追ってしまう。
当時サービスが提供されていたそのMLは、グループメンバーは誰でも過去に投稿されたログを読むことができたのだ。

そこに「さのバカ」という文字を見つけた。
名指しされずとも、それが僕のことだとわかった。
学生の頃の僕と言えば、佐野元春に強い影響を受け、周囲から顰蹙を買っていたのだ。
恥ずかしいので、詳しくは書きたくない ^^;)

まもなく、そのMLとは疎遠になった。
今はもうそのサービス自体、利用人口が枯渇して停止されている。



それから十年以上が過ぎた日のことだ。
「卒業以来、初めての総会が博多でありますよ」
去年、箱根ドライブした後輩が誘ってくれた。

今度は迷わず断った。
その日は奇遇ながら博多にいるのだが、幸いにも別件のオフが入っていたからだ。
ところが、そのオフが流れてしまう。

それならば、AVENUEでカレーを食べて、まっすぐ帰ればよい。
しかし、またもや出来心が起きた。
偶然にも、その日博多にいて、予定が空いた。
これは、そこに行けと言うことなのではないのか。

もしかすると、今度は違うかもしれない。
さらに数十年という時が過ぎている。
自分もずいぶん歳を取った。
もう十分な分別の元に、話しができるはずだ。

ならば、少しは話題が合うかもしれない。
宴会とは言え、長くても3時間。
一生のうちで、一度くらい、それくらいの時をお付き合いに使うのも一興ではないか。

予定が空いたので、今からでもいいですか?
後輩にメールを送ると、すぐに返信がきた。
「そうですか。すぐMに連絡します」
そんなに張り切らなくてもいいけどな・・


会場は30年前からあるという居酒屋。
届いた案内メールの文面には、懐かしいメンバーがその懐かしい店で再会できることへの喜びが満ちていた。
その愛好会のメンバーが入り浸っていたらしいが、自分は1度行ったことがあるかどうかだ。


AVENUEを出て着替えを済ませてもまだ、小一時間ある。
学生の頃、暮らした街を散策する。
2年間を過ごした家賃24,000円のアパートは今もその場所にあった。
外壁が塗り直されて、知らない人が見たら、小ぎれいなアパートだが、中身はそうとう老朽化しているはずだ。

たった1人の親友が住んでいた下宿は、それらしい場所に見あたらなかった。

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