祝!北陸新幹線 金沢延伸開業 石川県の基礎知識
2015年3月14日、北陸新幹線が金沢まで延伸開業する。
従来、北陸新幹線は長野止まり。
通称「長野新幹線」と呼ばれてきた。
最速ダイヤ「かがやき」は、金沢~東京を2時間28分でむすぶ。
東京~大阪間とほぼ同じだ。
石川県は、1871年当時、面積が日本最大の県だった。
1881年に福井県、1883年に富山県が分離独立して、その座を降りている。
そのため、今でも「北陸=福井、石川、富山」の中核都市として位置づけられている。
駅名の「金沢」は県庁所在地、金沢市の地名。
石川県の国立大学は「金沢大学」
公立、私立でも「石川大学」はなく"県名のみを冠した大学"がない唯一の都道府県である。
2005年開設の「石川県立大学」はある。
石川姓の有名人は多い。
想像すれば、あなたも2人くらいはすぐに頭に浮かぶだろう。
だが、いずれも石川県出身ではない。
石川さゆり=熊本県
石川遼=埼玉県
石川啄木=岩手県
石川セリ=神奈川県
石川ひとみ=愛知県
石川梨華=神奈川県
北陸新幹線開業に合わせて「るるぶ」や「まっぷる」をはじめとする旅行ガイドブックが部数を伸ばしているところだが、その多くは「金沢」「能登」「北陸」を冠しており、唯一「るるぶ石川-能登 金沢 加賀温泉郷-'15」があるだけだ。
ということなので、以下本文では「金沢」で話しを進めたい。
金沢と言えばなに?
と問われたら、なんと答えるだろうか。
数人に聞いてみたところ、誰もが一瞬答えに詰まる。
そして、申し訳なさそうに「兼六園かなぁ・・」という。
だが、兼六園が一生に1度行かなければ、死ぬに死ねないというほど、訴求力がある観光地かというと疑問だ。
金沢と言えば「山代」「和倉」「片山津」の温泉が看板である。
県の西部には「加賀温泉郷」があるが「加賀温泉」という温泉はない。
片山津温泉、山代温泉、山中温泉の最寄駅に「加賀温泉」という名があるだけだ。
そして、もう一つの看板は日本海に突き出した能登半島の観光。
石川県は、金沢市と加賀温泉郷の「加賀」と、能登半島の「能登」で構成される県である。
「金沢観光」に訪れる人にとって、主となる従前の足は「飛行機」「高速道路」だった。
羽田空港から小松空港までは60分の飛行時間。
小松空港は1961年に開港した。
小松空港経由では、東京から能登まで4時間かかる。
それを2時間に短縮する狙いで、能登空港が2003年に開港した。
高速道路は福井県から入ってきた北陸自動車道が、富山県へ抜ける。
冬場になると、観光バスやマイカーで名古屋、大阪方面から大勢の人がカニと温泉を求めてやってきた。
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