スーパーで集まる花見
毎日声をかけていた桜が開花の準備に入っている。
夜のニュースで東京は25日に開花すると言っていたから、注意してみたら、もうけっこう蕾が大きいじゃないか。
君が咲くと僕は嬉しい。
君は我が子のようだ。
いや、違うな。
生んでないし。
君は同士のようだ。
これならば、しっくり来る。
ハレの日もアメの日も無事に過ごそうと励まし合ってきた。
いや、違うな。
僕が勝手にそう言っていただけか。
僕も花見の準備をすることにした。
今年は早くマラソンシーズンを終えたからだ。
過去2年「とくしま」「長野」と4月の「マラソンの日」に行われるレースを走ってきたので、春は花見ラン。
飲食の節制中であることと、風邪をひくリスクを負わないために花見は自粛してきた。
3年ぶりの花見だ。
知人に声をかけると7人が集まった。
なにか企画しても、いつもはこんなに集まらない。
花見というイベントには威力がある。
いつもは声をかけられない人にも、花見ならばかけられる。
日本人は花見だ。
登山はしたいけれど「山と渓谷」を読んで我慢する。
アウトドア生活に憧れるので「ビーパル」を読んで雰囲気だけ味わう。
燃料や機材、食材を調達して、現地で設営して、最後は撤収・・・
とても無理。
外に出るのはいいことだと思うが、着換えて運動靴を履いて走る「ランニング」が限界。
それでも、ぎりぎり許容範囲なのが「スーパーで集まる花見」だ。
事前の買い置きなし。
紙皿も紙コップも買わない。
幹事である自分がブルーシートを運ぶだけ。
約束の時間、スーパーの前で集まった人数で予算を立てる。
大人5人 子ども2人
大人1,000円 子ども500円が目安。
これを大人2000円にすると、ついつい買いすぎてしまい、余らせてしまう。
余れば持ち帰る荷物が増えるし、廃棄ロスがもったいない。
実際には1人1,300円といった徴収になるので、各自に100円玉を持ってきてもらいたいが、そうもいかない。
団体行動をする時に「1万円札しかないんだけど」という人は、世の中が高度情報化社会になっても依然としているものだ。
従って、幹事である僕が100円玉を多めに持っていく。
そこに居る人の分だけ買うのでムダがない。
雨天中止、誰かのドタキャンという時、誰かが費用をかぶることもない。
各自が食べたいもの、呑みたいものを買うので、楽しく飲食できるし、余らない。
スーパー集合にする理由は、そこに全員が集まり、そこから花見が始まる場所だからだ。
これを最寄り駅にすると、人によっては遠回りになる。
Googleマップやスマホの普及により、わかりづらい場所にあるスーパーでも、集合場所として成立するようになった。
これもこの3年の大きな変化と言える。
全員スーパー集合なので、場所取りはしていない。
空いている場所に入れてもらう。
カラオケや肉を焼いている隣りはゴメンだが、大抵の人は快く迎えてくれるはず。
誰もが満開の桜の下では、幸せな気持ちを噛みしめているからだ。
事前にスマホで風向きは見ておく。
西の風であれば、西側に風をさえぎる建物や土手を背負う辺りを目指す。
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