上品なボランティア・ユニフォーム。実用性が高いキャップ。
「ここだけ、走っていいですか?」
思わず、つぶやいた。
39km過ぎ「山下橋」からゴールまでの3kmは、横浜マラソンの"クライマックス3"
ここだけを走ることができたら、どれほど楽で楽しいことか。
スタート直後の渋滞
前半戦、高速下の寂しいエリア。
人が住んで居ない、長く険しい高速道路。
横浜マラソンは、コース図を見ただけで、どれだけ厳しいコースかわかる。
恐らく、ランナーは散々な思いで、39kmまでたどり着いたはず。
しかし、そんな苦労もこの"クライマックス3"で、ぶっ飛んでしまうのではないか。
「奥のテーブルのほうが空いています」
第18給水所の手前では「統括リーダー」がメガホンでがなっている。
給水テーブルの後ろでは、リーダーが歩き回っている。
それにしてもスタッフの数が多い。
ここは、スタートから3.6km地点。第1給水所と同じ場所。
撤収した第1給水所のスタッフを合流させたのだろうか。
そうだとしたら、かなり長い拘束時間だ。
水夫をイメージしたツートーンのスタッフウェアは、マラソン大会のボランティア・ユニフォームとしては地味だが、横浜らしくて上品。
(初めて見た時は囚人服か!とつっこんだが)
ボランティアは左側に「YOKOHAMA MARATHON 2015」と書かれた白いキャップをかぶる。
右側には提供する美津濃のロゴ。
後ろの留め具はマジックテープになっていて、調節がしやすい。
ボランティアは、ウェアとキャップはそのまま持ち帰る。
ウェアを外に着ていくのは恥ずかしいが、あのキャップは十分実用に足るだろう。
リーダーもウェアは同じだが、キャップだけが黄色。
だから、リーダーが何処にいるか一目瞭然。
とても、いい工夫だ。
給水所の奥では、チアリーディング。
その脇の歩道には、次の出番を待つチームが待機している。
いずれも、公募で集まった応援チームだ。
リーダー格の女子がスタッフIDを配っている。
振り付けを確認する女子あり。
今、舞台にいるチームの音楽に合わせて踊る女子あり。
会話のキーが高い。
その場にいるのは照れくさくなり、先を急ぐことにする。
さっきまで、厚い雲の中で様子をうかがっていたお日様が、満を持して降り注いでいる。
時刻は13時前。スタートから4時間半。
日射しが強くなり始めていた。
赤レンガ倉庫を右手に、青い空を真上に見て、ランナーは残り僅かになったコースを名残惜しそうに進む。
初マラソンのランナーや、自己ベストがかかっているランナーは、それどころではないが、心に余裕のあるランナーならば、あぁ終わってしまうのかという感慨に襲われているはず。
抽選をかいくぐって射止めた記念すべき第1回の切符。
投じた大枚15,000円。
自分はそれを十分に愉しめただろうか?
できれば、この横浜ならではの絶景のもと、もう少し走っていたい。
そう思わせる、この爽やかな横浜の青空だ。
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