葛飾区と足立区はなぜ統一地方選挙がないのか?
町では選挙カーの連呼が始まっている。
選挙カーで個人名を連呼してよいのは、公示日から投票日前日まで。
6日間の短期集中選挙戦である。
駅前には「本人」という幟を持った候補者が立っていて、ひたすら名前を連呼している。
駅へと急ぐ通りすがりの人に政策を訴えるより、名前を連呼したほうが有効だと思っている。
そういうことをしている自分に、本当に納得しているのだろうか。
そういうことをしている自分に、本当に納得しているのだろうか。
投票所に行ってから「誰にしようかなぁ」と考える人がいて、なんとなく聞き覚えのある名前を一覧の中に見つけると、思わず書いてしまう・・・
有権者とはその程度だとなめているのだ。
投票所に行くならばまだましで、投票にすらいかない人が多い。
半分近くいる。
それでは民主主義が成り立たないじゃないの?
ということで、昨今は「投票へ行こうキャンペーン」がいろいろな組織により様々な方法で行われている。
その一つ、東京特別区の投票キャンペーンに賛同している区の数は21。
あれ、23区なのに21?
賛同していない2つの区はどこだ?
賛同していない2つの区はどこだ?
区名とにらめっこして、そこにない区を思い浮かべてみる。
そうだ、足立と葛飾がない。
さっそく、理由をしらべる。
すると、そもそも足立と葛飾は2015年4月の統一地方選が行われていない。
葛飾区と足立区はなぜ統一地方選挙がないのか?
こたえは「解散」にあった。
足立区の次回選挙は2015年5月17日。
一か月ずれている理由は、1999年4月の区議会自主解散。
それにより2003年以降、統一地方選挙とは1ヶ月ずれている。
葛飾区の次回選挙は2017年11月。
2年半ずれている理由は、1993年に葛飾区議会で区長の不信任が可決され、区長が議会を解散したため。
従って、足立区と葛飾区は統一地方選における選挙がない。
それゆえ、投票キャンペーンにも参加していないわけだ。
かつて、名古屋市長の河村たかしは、リコールを経て市議会を解散した。
自らの柱となる政策「所得税減税」を成し遂げるためだ。
有権者のための大きな改革は守旧派との間に、大きな波風を立てる。
職業化した議員にとってみれば、せっかく得た議席が任期途中で解散されては収入が減ってしまう。
"自分の生活が第1"
ということだ。
"自分の生活が第1"
ということだ。
23区のうち、足立と葛飾が異端なのではなく、21区の足並みが揃っていることの方に違和感がある。
「解散せず、議席の任期を全うすることこそ、議員の本文」
という人々がいかに多いかと言うことである。
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