そうだ名古屋、行こう。
「そうだ京都、行こう。」はJR東海の京都観光広告キャンペーン。
このキャンペーンでは東京の街角に、京都の情景を登場させる。
あたかも、東京に京都が出現したかのように。
春は桜
初夏には深緑
京都ならではの風景写真を大きく露出。
そこに、季節折々のコピーがはいる。
copywriterは大田絵美。
CMのナレーションは長塚京三。
1993年に始まっている。
JR東海が誕生して、民営化6年めの秋だ。
そういったキャンペーンのすべてを一冊にまとめた本が2014年10月に出版された。
「そうだ京都、行こう。」の20年
版元はウェッジ
東海道新幹線の車内誌「ウェッジ(WEDGE)」を出している。
年に1度、3月にはJRのダイヤ改正が行われる。
それに合わせて、列車とダイヤの改廃も行われる。
2015年春、JR東日本・西日本には「北陸新幹線金沢延伸」という大きな出来事。
JR東日本では、新線「上野東京ライン」開業があった。
一方、JR東海はというと、地味ながらも大いなる一歩。
新幹線の最高時速を285km/hに引き上げ、さらなる時間短縮を図った。
JR東海(東海旅客鉄道)は、1987年にできた旧国鉄の分割会社。
東海道新幹線を保有しており、大きな利益を生んでいる。
その利益を投じ、中央新幹線(リニアモーターカー)を建設中だ。
これだけの巨大事業を国費に頼らないというのは、驚くべき気概だ。
リニアがもたらす地殻変動は、まさに日本列島再改造。
品川-名古屋間が開業する2027年以降、その新しい枠組みに現役世代で立ち会える人が羨ましい。
JR東海から送られてくるメルマガに
「285km/h運行記念商品」
という文字をみつけた時
「そうだ名古屋、行こう。」
そう思い立ったのである。
かつて住んでいた家のあたりに往きたい。
指を折ってみると、もう15年は行っていない。
そのあたりが、最近はどうなっているか?
それは、Googleストリートビューや、Googleマップでわかっている。
それは便利ではあるが、味気ない時代だ。
せっかく、懐かしい町に行ったところで
「あぁGoogleと同じだ」では、ありがたみがない。
そこに往かなければ見られないもの、その感動は失われてしまったのか。
15年行っていないということは、もうこれから先、行くことはないのかも知れない。
それならば「そうだ名古屋、行こう。」そう思った衝動で切符を買って見るのもいい。
早速、最寄りのJR駅「みどりの窓口」に切符を買いに行く。
新幹線は通っていない駅なので、果たしてそこで、新幹線の切符を売ってくれるのか自信が持てない。
ネットでしらべると「みどりの窓口」は個々には電話番号を公開していないことがわかった。
代表窓口に電話をかけて、販売していることを確かめて出かけた。
出発日は翌日。
第1希望は品川発7:57 のぞみ13号
第1希望は品川発7:57 のぞみ13号
大阪到着 9:31 所要時間は 1:34 恐らくこれが285km運行だ。
希望していた 山側の端っこ E席は売り切れ。
海側の端っこ A席はある。
だが午前中、東海道(東京-新大阪)のA席は、陽がさし込むためブラインドを閉めなければならない。
第2希望は品川発7:47 のぞみ101号
大阪までの所要時間 1:37
こちらは、A席すら空いていない。
つづく
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