ミニバンを卒業して、S660でスポーツカーに帰る
MR-Sにはシート後ろにラゲッジスペースがあるが、S660にはない。
それが全長50cmの差でもある。
荷物は助手席に置く。
同乗者がある場合は、足下に置いてもらうか、膝に抱えてもらう。
同乗者が大きめのガラガラを持っている場合、MR-Sならばなんとか助手席の足下に置けるが、S660では難しそうだ。
フロントのボンネットを開けると、ふた付きのユーティリティボックスが現れる。
(MR-Sではボックスはオプション)
ここに、外した幌を収納する。
幌をつけている時(大概そうだと思う)は、ユーティリティボックスに少しモノがはいる。
ただし、横長なので、小ぶりのガラガラでも入らない。
ユーティリティボックス下には、コンプレッサーとジャッキが入っている。
走るコバックかっ ^^;)
これは、スペアタイヤを積んでいないので、パンク修理をするしかないための措置。
現代はJAFに年会費を払わなくても、任意保険にレスキューサービスが付いてくる時代。
大半のオーナーは、パンクしたら業者を呼ぶと思う。
オープンカーとして走りたい場合、幌は車体から取り外さなければいけない。
折りたたむだけでも面倒なのに、さらにボンネットを開けて収納となると、さらに敷居が高い。
実際には常時、幌を付けて走る人が多いだろう。
「風を感じて走る」という点では、リアガラスをパワーウィンドウで開けることができる。
左右と後ろ、3つのガラスを開ければ風が通り、それなりにオープンな感覚になった。
リアスポイラーは電動で跳ね上がる。
跳ね上げる角度はささやかなもの。
一般的にはスポイラーが付いているだけで「若者のとがったクルマ」という見た目になってしまうものだが、これならば上品さを損なわない。
リアのエンジンカバーを開ける。
スリット部分の内側に受け皿がついていない。
MR-Sの場合、その受け皿が外れないので、汚れても掃除ができない。
ただし、受け皿がないということは、水滴は直接エンジンに落ちると言うこと。
走行時はいいが、雨天時の駐車ではエンジン室に雨が降り込む。
電装対策は十分なのだろうが、定期的にエンジン室を掃除する必要はありそうだ。
幌を屋根に持つオープンカーの宿命として、青空駐車にはリスクがつきまとう。
屋根付き車庫、シャッター付き車庫ならば、安心して乗ることができる。
MR-Sと乗り較べての性能比較には言及しない。
MR-Sは新車で買おうと思っても買えない。
今買える日本車のミッドシップはS660だけだ。
どちらが速いとか、どちらがきびきび曲がる
といったことを比較しても仕方がない。
ホンダカーズによると、発売時点で納車は6ヶ月待ちという。
「1日40台しか生産できない」というのは、買う人にとっては嬉しい。
それは「手作り」に近いことを意味しているからだ。
スポーツカーは明日から「配達に使う」「子どものお迎えをする」クルマというわけではない。
限度というのはあるだろうが、ある程度待たされるのは苦になるどころか、むしろ楽しい。
今後、ある程度生産体制を増強して、4ヶ月待ち程度になれば、ほどよく売れていくと拝察する。
子育て期間を過ごして来たために、我慢して乗りたくもないミニバンに乗ってきたスポーツカーファン。
子ども達がスマホを片手に友だちと行動するようになり、親とは出歩かない。
子どもたちにせがまれて「モノより思い出」と割り切って買ったトラックのように巨大なクルマ。
誰も乗らなくなった今は、ただ一人、トラックの運転手となっている。
ようやく、手頃で触手をそそるクルマが出た。
スポーツカーに戻る日が来た。
このクルマを家族に説得する時、最大のネックは「2人乗り」
だが、3人以上乗る時は、カーシェアリングを借りればよい。
月1,000円出せば、あとは使った分だけ払えばよい。
時代は変わってきている。
| 固定リンク | 0
「自動車/交通」カテゴリの記事
- Yaeh(ヤエー)と名前がついてピースは文化になった(2023.09.27)
- 一方通行を逆走する自転車の一時停止義務が道交法から欠け落ちている(2023.01.04)
- 自転車運転者の意識が変わった 変えたのは「赤切符」取締(2023.01.03)
- 転倒したライダーの足が反対を向いていた(2022.11.18)
- RZ350とYAMAHAの銀ジャケット(2022.11.13)