パワースポットか?昭島の新幹線電車図書館
入館するとそこは土間になっていて、左側にくつ箱
図書館で靴を脱ぐのも初体験だ。
正面は貸出カウンター
パソコンに向かって係員が仕事をしている。
いつもならば、ちびっ子とお母さんが大半の図書館にやって来た、リュックを抱えた3人の0系視察隊
十分に違和感、警戒感を与えていることを、微妙な空気が伝えている。
にこやかにこんにちは!
決して怪しい者じゃない
ただ、新幹線が好きで遠くから視察に来たということを除けば。
図書館を最近利用していない人のために説明すると、図書館にはその図書館の図書カードを持っていなくても入館できる。
図書館は開かれている。
よそ者でも入って本を読むことができる。
ただ、この3人がその目的で来ているかは怪しいが
スリッパの常備はなく、靴下を履いた足で右手に進む。
まずは視察優先
運転席を目指す。
事前のしらべで元新幹線運転手が、本物に近い運転台を再現したことがわかっている。
参考「昭島市民図書館20周年記念誌」
すると運転席からちびっことおばあちゃんの声がする
開館と同時に入館した先客がいたのである。
お孫さんが電車大好きなので連れてきたらしい。
しばらくすると、さぁ家に帰ってごはんにしようと帰って行った。
そこからは、入念に運転席チェック
午前中に見てきたばかりの青梅鉄道公園の0系と較べる。
スピードメーターは書き割り
ここに手作り感が出ている
しかし、それ以外の機器はショッカー基地のような、いかにもインチキっぽい嘘くささはない。
元運転手が再現したという文献を読んで来なければ、スピードメーターの書き割りにすら気づかなかっただろう。
ネット上にこのことが書かれていないということが、その精緻さを証明している。

どんなキケンが待っているのか?
誰が見てもわかる青梅鉄道公園の0系との違いは、通信用の通話機器が付いていることだ。
これも再現されたものだろうか。
青梅の0系は1969年製造
昭島の0系は1973年製造
製造年が4年違うとは言え、現役時代は重なっている。
恐らく、青梅の0系は、何らかの事情で通信機器を取り外したのだろう。
トゥルルルル
はいひかり20号
"静岡で前の18号が2分遅れています。徐行願います"
了解!富士山が見えるところで速度落とします(笑)
こんな会話が交わされていたのかも知れない。
トゥルルルル
はいひかり20号
"静岡で前の18号が2分遅れています。徐行願います"
了解!富士山が見えるところで速度落とします(笑)
こんな会話が交わされていたのかも知れない。
客室は前方が図書棚部分
座席を取り払い、背の低い棚が並ぶ
背の低い子供が手に取りやすい棚に並ぶのは児童書
そこから一冊の本をピックアップして、後方の座席へ。
本には新幹線図書館のステッカー
0系の形をしている。
5列だけは0系の座席が残されていて、そこで本を読むことができる
リクライニングが深めに倒れた状態で設置されており、歩き疲れた体がほっとする。
ここは心地いいですね!
気がいいですよね。パワースポットみたいですね!
0系視察隊はこの場所が気に入った。
広い窓からは自然光が入り、車内じゃなくて館内照明といいバランスを保っている。
エアコンがゆるやかに効いていて、暑くなく寒くなく心地よい。
このまま、尻に根が生えそうだ。
だが、我々にはあと一か所、国立の0系視察という使命が残っている。
どこかで、この心地よさを手放さなければならない。
13:05アウトにしましょうと決めて、しばしそれぞれの読書タイムとした。
つづく
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