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2015年6月19日 (金)

僕が僕であるために

♪僕が僕であるために立ち続けなければならない
いつもこう歌っている
ただ単に歌詞を聞き間違えていたのだ
この曲を初めて聴いた時から30年
ずっとこう歌ってきた

「僕が僕であるために」
尾崎豊ファーストアルバム「17歳の地図」B面最後の曲
オリジナル盤CDは音源が古いため音量が小さい。
molaで配信されている曲は、十分な音量があるものだった。
2009年に十七歳の地図【Blu-spec CD】が発売されている。

だから「立つ」という歌詞の意味を時々考えていた
立ち続けると言ったって、どこに立つのだろう?
そうだ、そこを「リング」だとすれば、話しが先へ進む
リングに立つということは、ファイティングポーズをとり続けるということだ。

まだ頑張れます
自分はもっとできる男です

そうして、評価者の上役にポーズを取ってきた。
だがもう、誰かに向かってポーズを取る必要はない。

こうありたい、こうなりたい
きっと、こうなるはず

自分自身に対して、言い聞かせてきた。
それはすなわち、希望と向上心を持ち続けたということだ。

なんのために?
それは僕が僕であるために

自分という閾値(プライド)を守るためにだ
ここまで来ると、立ち続けるでも、勝ち続けるでも、その意図するところはほとんど重なってくる。


尾崎が歌っていた時代
勝ち続けるより他にないという時代だった
尾崎がこれを歌った年齢
勝ち続けなければ、強圧に押しつぶされそうだった
でも、歳を取ると勝ち続けることは不要になる
立ち続けなければならない
僕が僕であるために

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