国立の0系は実験車両 独特な1座運転席
昭島から特快で立川へ。特快は国立に停まらないので快速に乗り換えて国立に出る。
国立駅北口からひかりプラザまで、事前のしらべでは徒歩5分
人通りのない閑静な町を歩いていくと、鬱蒼と木が茂る広い敷地が見えてきた。
そこは、ひかり号生誕の地「鉄道総合技術研究所」
町名はそれに因み「光町1丁目」に変更されている。
その右人なりにひかりプラザ
そのビルのとなりに0系
ビルの壁から"団子鼻"と呼ばれることもあるあの丸い光前頭が突き出していた。

新幹線資料館・鉄道展示室
東京都国分寺市光町1-46-8
営業時間:10:00~16:30
休館日:毎月第2・4月曜日
入場料:なし
光前頭の両脇に営業車両には付いていない四角い部品が付いている。
近寄って、中をのぞき込んでみると、ミッドシップ乗用車のラジエーターのように見えた。
本来スカートについているはずの部品もない。
0系新幹線のスカート中央上部にあるV字状の部品は「排雪器」
東海道新幹線では、関ケ原地区での降雪対策としてつけられた。
スカート部で弾いた雪を両脇に飛ばす目的
フロントガラスのほうへ舞い上がり視界を遮らないためのもの
さらに豪雪地帯を想定した東北新幹線200系には「排雪器」を発展させたスノープラウが取り付けられている。
世界GPのスポーツカーがそうであるように、速く走るためには軽くしなければならない。
山陽新幹線の試験に排雪器は要らない。
軽量化のために、不要な部品は付けなかったのである。
世界GPのスポーツカーがそうであるように、速く走るためには軽くしなければならない。
山陽新幹線の試験に排雪器は要らない。
軽量化のために、不要な部品は付けなかったのである。
国立の0系概要
951形
青梅の0系と同じ1969年に製造された。
青梅、昭島の0系は営業車両だが、これは実験車両
1972年、開業前の山陽新幹線で286km/hの世界記録を出している。
1991年に鉄道総合技術研究所から国分寺市に譲渡
ビルにぴたりとくっついているので全景を捉えるのが難しい。
となりの道路に出て右側からフレームに収まる位置を探す。
電信柱にかからず、なんとか全景を納めることができた。

運転席フロントガラスの両サイドが蒼く塗られているのは、ここだけの特徴。
実験車両だから、通常車両とは色を変えてみたのか。
手すりに書類クリップで留められた「開館中」の看板が出ている階段を上り実験車両に乗車する。
乗務員室のガラスには「新幹線は10:00から4:30までです」の貼り紙
16:30では小さい子供に分からないからという配慮だろう。
営業運転車両についている編成記号は書かれていない。
まずは運転席チェック
事前のしらべでは、運転席に座ることができるのはここだけのはずだったが、青梅、昭島いずれも運転席に座ることができた。
特徴的なのは1座であること。
通常はヨコ並びで2座。左が運転席
運転席を機材がL字型に囲んでいる。
本来もう1座がある場所は立ち入り禁止になっていた。
運転席と本来の客室を隔てる廊下には951形実験車両の解説が書かれている。
(以下、説明より)
昭和47年2月24日、山陽新幹線(西明石から姫路間)で、
当時の電車による世界最高記録286km/hを達成
(ここまで)
[西明石][姫路]の部分は訂正されたらしく上貼りしたテープに書かれている。
これは新駅ができたことで、より区間を狭めて書くようにしたのだろう。
つづく
つづく
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