0系に手動ドアを自分で開けて乗るのは昭島だけ
時刻はまだ12:30の開館3分前
図書館の係員が2号車との連結部分から出てきて「開館中」の看板に替えた。
だが道路側に見えるこのタラップから入館することはできないことは、すぐにわかる。
おぉ、もう開いたのか
急がなければ
周囲に人影はなく、恐らく僕ら0系視察隊がこの日の一番乗りだろう。
静態保存の0系を改装した新幹線電車図書館
東京都昭島市民図書館つつじが丘分室
0系を図書館にしてしまったのは、全国でここだけだ。
見るだけでも楽しい0系を図書館で使おうという発想がすごい。
これについては「昭島市民図書館20周年記念誌」1993年12月に経緯が書かれている。
1989年
おはなし会グループから、電車図書館設置の要望が昭島市に寄せられる
1991年
0系「21-100」廃車
昭島市議会で、新幹線を利用した図書館の予算がつく
1992年4月17日
新幹線電車図書館として開館
当初は水曜と金曜の13:30-16:30のみの開館。
市職員と近隣ボランティアが運営していた。
現在は休館日の月曜を除く12:30~17:00で開館している。
今から26年前、この地で0系図書館を誘致した地元のおはなし会ボランティアの皆さんに拍手を贈りたい。
使用されている0系の概要は次の通り
形式:0系21形新幹線電車
車号:21-100
製造年:1973(昭和48)年
道路側の方向幕、つまり進行方向?に向かって左側は「ひかり|博多」の赤い幕
だが右側は「ひかり|東京」
しらべによるとここでは、方向幕を係員が回転させることができるらしい。
方向幕の前方には、この図書館が独自につけた赤色灯がついている。
青いラインは青というより蒼い。
表面がごつごつしているところに、朽ちていく美しさがある。
公園側にある唯一の入口に回る。
空は雲がかかり、青梅にいた頃よりも確実に暗くなっている。
木立の中に現れる新幹線
じゃばらのドアが左右に寄せられていてその右手に返却ポスト

図書館を最近利用していない人のために説明すると、東京都の図書館では時間内に来られない人のために、玄関先に図書返却ポストを設けている。
時間内は使えないが、閉館後はポストに入れておけば、翌開館日には返却処理が行われている。
ここの返却ポストはクリームと青のツートーン
新幹線の塗装と合わせているところがニクイ。
「ようこそひらいてます」
という看板がかかっている方のタラップ
0系の青に近い色で塗られている。
それを上がったところが図書館の入口
どこの図書館に行っても入口にはドアがついている。
ドアのない図書館はない。
開館中であっても、ドアが開け放されているのは見たことがない。
そういうルールなのかはしらべていないが、図書館のドアは閉まっているものなのだ。
0系の青に近い色で塗られている。
それを上がったところが図書館の入口
どこの図書館に行っても入口にはドアがついている。
ドアのない図書館はない。
開館中であっても、ドアが開け放されているのは見たことがない。
そういうルールなのかはしらべていないが、図書館のドアは閉まっているものなのだ。
ここでは手動ドアを自分で開けて"入館"する。
営業運転されている新幹線は自動ドア
静態保存の展示車は、予めドアが開けてある。
新幹線のドアを手で開ける体験ができるのは、これまでしらべた範囲では昭島だけだ。
本来そこにはないはずの取ってが4点ネジで取り付けられている。
取ってをつかんで左に引く。
ドアはずっしりと重い。
小さな子供には、開けることができないくらいだ。
つづく
本来そこにはないはずの取ってが4点ネジで取り付けられている。
取ってをつかんで左に引く。
ドアはずっしりと重い。
小さな子供には、開けることができないくらいだ。
つづく
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