アンコールの拍手がないアンコール サザンとファンのお約束

ステージでは時折爆音が響く

大量の火薬を使うため、桑田佳祐が煙を手で扇ぐ仕草をしてむせている。

見上げると煙でもやがかかっている。

おいしい葡萄ライトが頻繁に点灯する

東京ドームで巨人がおこなう「アランチョネロ」のように着席ブロックで色が違うという事はなく、光の色は一律。

同じ曲の中でも色が変えられる。

グラウンドレベルに近いとあまり見栄えはしないが、恐らくスタンド、バルコニー席からは壮観なのだろう。

何よりも今回っているビデオカメラが抑えている映像では華やかに映っているはずだ。

ＭＣで桑田佳祐が語る

皆さんとても大変ななか、こうして支えてくれて嬉しい。

でもホントはMr.childrenを見たいんじゃないか

（次は初Mr.childrenだと内心思っているのでうけた）

彼のしゃべりは上から目線のロックスターではない

さぁもっと盛り上がろう！

と扇動するトーンもない。

とても実直で、聴衆の共感を常に探っている。

一方的に語っているのだが、そこには会話がある。

よく「心が通わない」という言い方をする

あの人のような態度では、心が通い合わないよねというように言う。

ロックコンサートの場合、そこにお金を払って来ているのだから、聴衆のほうが自主的に心をステージに向けているわけだが、それでも、このアーティストのこういうところには心が通い合わないと思うことはある。

桑田佳祐の話しは、聴く姿勢がある人の話し方だ。

桑田佳祐の話しは、聴く耳をもたない人のそれではない。

おいしいね～傑作物語

Soul Bomber（21世紀の精神爆発魔）

01Messenger

ブリブリボーダーライン

道

栄光の男

東京VICTORY

一斉においしい葡萄ライトが点灯した腕を突き上げる。

ここは僕も入りたい。

でも右側には隣人がいる

左側は通路で誰もいない

右腕にはめたライトを左手に付け替えて、僕も

HEY! HEY! のSKY STRICK に加わった。

とても幸せだ。

アロエ

開演前に上映されていたダンスを聴衆も踊るのか？

見える範囲のアリーナに、そういう人は見つからなかった。

なぜアロエなんですか？

と隣人に聞いてみたら、特に意味はないみたいです。アロエは植物のアロエみたいですけどね。

という答えだった。

マチルダBABY

エロティカ・セブン

ボディ・スペシャルⅡ

マンPのG★SPOT

ここで一旦、サザンオールスターズは左手から楽屋へ戻る

聴衆は一休み

だが、いつまで経ってもアンコールの拍手は起こらない

へぇ珍しいな

と不思議に思ったが、この幸せな空気に浸っていると、そんなことはどーでもよかった。

やがて、アンコールの拍手はないままに、メンバーがツアーＴシャツに着換えてステージに戻ってきた。

誰にも確認しなかったが、これがサザンとファンのお約束なのだろう。

→おいしい葡萄の旅 東京ドーム 2015年5月24日レポート目次