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2015年8月27日 (木)

海辺の150号線でペースメーカーに付く

26km
寒い
体幹の温度はとうに下がっているが、ここにきて手の指に感覚がなくなった。
指がかじかんで動かなくなっては、運動能力に影響がありそうだ。
両手ぐーぱーをして指を動かし、血液を流通させる。

走路は、国道150号線を東北東に向かい一直線にとっている。
海側の2車線を使い、路幅は十分。
路面にひび割れや補修あとが多い。
東名高速を避けた貨物車両がここを使っているのだろう。
車輪がとおる轍は、深くえぐられていて、水たまりができている。
それを避けながら走るのは骨が折れる。
なかなか、まっすぐ走れるコースがないのは辛いところだ。


27km
さっきまではがら空きだった対抗車線にランナーが見え始めた。
いよいよ、ここから静岡マラソン名物「二重折り返し」が始まる。

まず31kmあたりで一度めの折り返し(第3折り返し)
3kmほど戻ったところで再び折り返し(第4折り返し)
従って27km過ぎから31kmあたりまでは、ランナーが3列「S」字型に走っている。

単なる折り返しは、日本中のマラソンコースにあるが、二重折り返しは静岡マラソンだけだろう。
距離を調整するための策とはいえ、ランナーにとってこれほどつまらないものはない。
20km手前から「インター通り」に入り登呂遺跡を回って「大谷放水路西」に出て来れば、この折り返しはしなくても済む。


ここで後ろから頭に風船をつけたランナーが抜いて行った。
数人のランナーがその周りに群がっている。
ペースメーカーなのか?

この情けないレースに、一矢報いるチャンスだ。
とっさに後ろに付いた。
やはり脚は残っている。
なんとか、そのペースに付くことができた。


28km
雨はさっきよりは小降り。逆風もさほどでもない。
だが、身体が動かない。
冬場の寒い時期に練習を積んできたが、こんな土砂降りの日は走らない。
寒さで身体が動かなくなると言う経験を、今ここで初めてしている。
へぇ、身体って寒さで動かないんだぁ
と自嘲して笑うしかない。


29km 
第3折り返しが近づいてきた。
このあたりはアスファルトのでこぼこが均一で走りやすい。
わりと最近、アスファルトを打ち直したのだろう。

29.1kmの第11給水を過ぎるとややのぼり、すぐに折り返し。
長かった10kmにおよぶ海べりが終わる。
待ちに待った折り返しだ。


30km
この5kmで借金は7分も広がり23分。
ペースメーカーについてペースアップしたと思っていたが、それも焼け石に水だったのだ。
もう目標も何もない。
失敗レースだ。
でも、これは失敗なのか?
この気象条件を凌駕する準備をするのは難しいだろう。

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