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2015年8月 2日 (日)

50代の元春が1980年代にタイムスリップして創ったら

あぁ疲れた
やはり仕事は疲れる
東京の最高気温は35度
言いたくないけど、暑い 暑い
教会で詩を詠んでいるわけじゃないので、そこはもう文学的に言う努力はしない

パソコンを起動させながら、カーテンを開けて、エアコンのスイッチを入れる。
BOSEスピーカーのリモコンでパイロットランプを点灯させる。
さぁ、これから「BLOOD MOON」第二夜が始まる。


8「いつかの君」
一定のリズムをアップテンポで刻む曲は、マラソンレースに向いている。
初マラソン以来「星の下路の上」をセットリストから欠かしていない
この曲もそこに加えることを即決した


9「誰かの神」
ここまでになく、楽器のパートが多い
この曲がそうであるように「聖者」という言葉を元春はよく歌に織り込む。
だが未だに聖者をこの目で見たことがないので、あまり心に響いていない
このアルバム中最も短い3分5秒という時間も短くは感じなかった。


10「キャビアとキャピタリズム」
こういう曲はミラーボールが回転して、フラッシュが焚かれているような場所で、けだるそうに身体をくゆらせながら聴くのが好適だろう。
手軽に言えばダンス・ミュージックである


11「空港待合室」
名前がいい
どんな曲か見当もつかないが、その分期待感が持てた
始まりはスローバラード。これならばいいんじゃないか
と思っていたら曲調がアップテンポに変わった。
曲の途中でテンポが変わるのが好きではないので、期待が落胆に変わった。


12「東京スカイライン」
アルバムのエンディングに退廃をからりと歌うこの曲は、とてもいいと思う。
この曲はライブで本編の最後にとても似合うだろう。
静かに身体を左右に揺らして
ペンライトは持ってこないので、右や左にさよならのように手を振りながら
(僕はしないけど)
なにかの終わりを惜しむにはとてもいい曲だ。

48分34秒
初めて聴いた時、僕はこのアルバムをどう聴いたのか
それを書き留めておくことで、いつかこのアルバムに歴史の採点がなされた時、懐かしく読み返せるだろう。


そういえば、ライブで聴いてお気に入りだったあの曲がない
それが、ダウンロードのボーナストラックなのだろうか

ボーナストラックのURLへアクセスして、ダウンロードキーを入力
Cドライブ>ダウンロードに保存されたZIPファイルをダブルクリック
展開された音楽ファイル(拡張子m4a)をミュージックフォルダーにコピーする
そこでファイルをダブルクリック
iTunes が立ち上がり、演奏が始まった

曲名はわからないまま
後でx-アプリに取り込んでみて「あつさのせい」という曲だとわかった。
ライブで聴いたあの曲ではない
戸惑っているうちに曲が終わってしまった
なんだか、暑い暑いと言っていたような気はする
なんだ、あの曲は入れてくれなかったのか・・・

あの曲とは「君がいなくちゃ」
♪君がいなくちゃ を繰り返す。
元春が「16歳の時に書いた曲」と紹介していた。
「発売されていないが、最近聴き直して、出すことにした」
と彼が言った。楽しみにしていただけに、とても残念だ。


「Heartbeat」の延長線にあるアルバムを出してくれるのではないか?
という設問に対しての答えはどうだろう。
あれから30年が経った。
50代の元春が、1980年代にタイムスリップして出したアルバム
そう言えなくない。
だから、これはその期待に応えてくれたアルバムだ。
わが心のSOME DAY問題はもう終わりにしよう。

「BLOOD MOON」の話し(終わり)

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