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2015年8月 1日 (土)

佐野元春「BLOOD MOON」 彼とコヨーテバンドのマーケティング

A面の1曲め
できれば「アンジェリーナ」「ガラスのジェネレーション」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」といった、そのアルバムで最も張り切った曲をここに持ってきてもらいたい。

1「境界線」
静かな始まりだ
ちょっと出鼻をくじかれた。
どの曲も短い
それが彼のマーケティングなのだろう

コヨーテバンドのライブは、曲が短い
ソロパートをふんだんに取り入れたり、まだ終わらないのかというくらいエンディングをこねくり回すのは飽きられていると、賢明な彼は気づいているのだ。
それが今回はアルバムの曲についても反映されている。
最も長い曲はラストの「東京スカイライン」が唯一の5分台
あとはいずれも、3分、4分台にまとめている。


2「紅い月」
これもまた、前の曲からの静かな流れが続いている。
ホーンセクションがないコヨーテバンド
BOSEのスピーカーで鳴らしているからというのもあるが、とても落ち着いた音。
彼らは、今のところシンプルな演奏に終始している。
しかし、曲が短い
データを見ると 4:33
極端に短いというわけではないのだが
元春自らの筆で書いた歌詞カードが付いているアルバムタイトル曲だから、彼はこの曲を特別に推したいのだ。
これから、聴きこんでいくことで、どのように印象が変わっていくだろう


3「本当の彼女」
この曲調は「THE BARN」の頃に聴いたことがある。
そして、その頃から彼が取り組んできたフォークソング
今となっては、元春の近20年を象徴するスタイルになった
考えているうちに、あっという間に終わった


4「バイ・ザ・シー」
MWSの発売前日ツイートに新譜は「捨て曲なし」とあった
あまり、上品な言葉ではない
ミュージシャン自らはとても言わない名詞だ。
元春を日頃サポートしているメンバーだから言えるわかりやすい表現
それだけ、楽曲の平均値が高いということは伝わった
この曲が鳴り始めてすぐ、そのことを思い出していた。


5「優しい闇」
2014年秋のライブで聴いた曲だ
知らず知らずに身体が動いた曲
曲に僕が乗ってくる
元春は「Heartbeat」の延長線にあるアルバムを出してくれるのではないか。
ライブで聴いた時、そんな期待が頭をもたげた。
1度めで感じるこの曖昧な「好き」という感覚は、先に行くと増幅されて、大のお気に入り曲になる。というのが過去の経験則だ。


6「新世界の夜」
曲は淡泊
いずれ、心に響くことがあるとすれば、その歌詞
「shame」に似た反骨心を表しているように感じる。
全12曲の前半が終わり
今回発売されているアナログ盤は、ここでひっくり返すのだろうか


7「私の太陽」
こういう音楽をなんというのか、単語が浮かばない
タンゴではないだろう
アフリカのサバンナで原住民が太鼓を叩いて、狩りに出る村長を鼓舞しているような映像が浮かぶ。

夜も更けてきた。BOSEの重低音がご近所迷惑な時間帯だ。
つづきは翌日の夜に聴くことにした。

つづく

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