病衣レンタルを借りて正解
ところで手術代と入院で、ざっくりいくらですか?
僕には、そんな質問ができない。
医療の道を究めようとする人に対して、その高度な技術でこれから僕の病理を取り除いてくれようかという人に、銭金の話しなんてとても聞けない。
幸い堂下総合病院はクレジットカードで支払いができる。
退院の日、精算機に表示された金額を見て、慌てて銀行ATMに走る必要はないから安心だ。
かかるものは、かかる
高いから、手術しないというわけにはいかない。
とは言っても、少しでも出費は低い方がいい。
会社に申請しておいた「限度額適用認定証」はすぐに届いた。
適用は1日から月末の1か月単位。入院が2ヶ月以上にまたがる場合、月ごとに1枚必要となる。
おなじ2週間の入院でも、23日に入院して7日に退院するような場合、それぞれの月で1枚必要。
幸い今回はほぼ1つの月内で収まりそうだ。
病院側もそのあたりを配慮して手術日程を組んでいるのかも知れない。
入院3日前
入院の手荷物をひとまとめにする。荷物を入れるのはここでも「湘南」
1泊2日の旅マラソンで愛用しているスポーツバッグである。
当初はガラガラを持ち込もうか?と考えていた。
2週間の滞在ともなれば、とても1泊用の「湘南」には入らないと思ったからだ。
入院説明の日、それとなく「皆さん荷物はどうしているんですかねぇ。置き場所とか困らないですか」と探ってみた。
いきなり「ガラガラ持ってきてもいいですか?」と聞くのは、的外れだった時に笑われそうだからだ。
「棚もありますし・・大丈夫ですよ」
僕の質問に対して、怪訝そうな看護師さん
恐らく"こちらが何をしようとしているかすらわからない"
といった態度をみて「ガラガラはない」ことが推察できた。
実際の入院期間中、他の病室までチェックして回ったわけではないが、少なくともガラガラを押している入院患者は見かけなかった。
荷物を少なくするために、みんなどうしているんだろう?
そのヒントは入院説明でもらったチラシにあった。
「病衣レンタルのご案内」と書かれたチラシによると、パジャマ、タオル、おしぼりなどを1日350円でレンタルするという。
交換の目安は、パジャマ(病衣)の着換えは2日に1度、ハンドタオル・バスタオルは1日1回、おしぼりは毎食時。
仮に入院が2週間とすれば、およそ5,000円。
よし即決!というほど安い金額ではないが、メリットは大きい。
病院内コインランドリーで洗濯しなくて済む。
家族が着換え持参のために通わなくて済む。
そして、衛生的。
自前で持ち込めば倹約になるが、治療以外に神経を使うことでストレスがかかる。
少しでも余計なことを考えずに済むよう、レンタルを申し込むことにした。
後で思うにこれを申し込んでいなかったら、とんでもないことになった。
13年前、大病院に入院した時はまだこのサービスはなかったが、2015年現在、病衣レンタルは広く定着しており、レンタル申込みを任意選択にしている病院と、すべての患者に必須としている病院がある。
堂下総合病院は任意選択だったので、自分で病衣やタオルを持ち込むことはできた。
病衣は2~3度、コインランドリーで洗濯をすればよいだろうが、タオルがダメだ。
シャワーを浴びて使ったびしょ濡れのバスタオル、ハンドタオルは病室に干すところがない。
それらをランドリー袋に仕舞って数日置いておくのは、かなり不衛生である。
チェックリストにレを入れながら荷物を詰めていく。
■洗面用具
シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉、電気カミソリ
歯磨き用のコップはレンタル業者がくれた
■衣類
普段着は入院時に着て行くものだけ
エアコンの効き過ぎで寒い時などに羽織るものが必要と説明書にあったが、持っていかなかった。
(そのために1度だけ困ったことがあった)
■下着
下着2枚、紙パンツ、Tシャツ2枚
入院中2回洗濯する予定なので、洗剤を小分けにした袋を持つ。
■履き物
Kaepaマリンシューズ
■箱ティッシュ
1箱(これが大きな間違いだった)
■イヤホン
備え付けテレビに必要(3.5mのものをダイソーで購入)
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