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2015年8月10日 (月)

下垂体腺腫の影響をしらべるための視野検査

入院3週間前
堂下総合病院 眼科

下垂体腺腫の治療は脳神経外科が眼科、耳鼻科と連携しておこなう。
チーム医療だ。
昭和の時代に幼少を過ごした人であれば「財前教授の回診です!」でおなじみ田宮二郎の「白い巨塔」を知っているだろう。
平成の現代、衝撃的に病院内を描くテレビドラマや映画が続々と登場しているが、そこで描かれているのがチーム医療である。
ただ、その大半は外科や内科と麻酔科あるいは理学療法士などとの連携であり、外科・耳鼻科・眼科といった連携は予備知識にはなかった。


下垂体は発育、生命維持に重要な役割を果たすホルモンを分泌する器官。
分泌するホルモンは、前葉から 成長、甲状腺刺激、副腎皮質刺激、性腺刺激。中葉からメラニン細胞刺激。後葉から 抗利尿
人間の身体でホルモンを分泌する器官は、下垂体、甲状腺、副腎、すい臓、性腺などがあるが、下垂体から内分泌されるホルモンが最も多い。

「内分泌」とは、体内でつくられた物質のうち、微量が血中に分泌されて、他の組織・器官へ入り、その機能を抑制または促進する現象。
その物質をホルモンと呼ぶ。
従って、ホルモンは血管を通り、血液で運ばれる。


下垂体は脳の下(視床下部)にぶら下がっている。
(鼻の奥という言い方もできる)
下垂体には「脳下垂体」という言い方もある。
動物学では「脳下垂体」医学では「下垂体」を用いる。
徐々に「下垂体」が使われるようになり、現代は「下垂体」という呼び方が主流となっている。
高齢になるほど、脳下垂体のほうが馴染みが深いだろう。
通常の大きさは小指の頭くらいだが、これに腫瘍ができて大きくなった病気が下垂体腺腫である。


さて、なぜ眼科に来ているかというと、下垂体腺腫の代表的病状は「視野が狭くなる」からである。
下垂体のすぐ上には左右眼の視神経がクロスして通っている。
本来、小指の先くらいの下垂体が下垂体腺腫となって巨大化した場合、視神経を圧迫する。
下垂体腺腫の場合、一般的に視野は外側が狭くなる。

車の運転をしていて外側の視野が狭いと感じたことはない。
確かに左後ろが見づらいのだが、それは車の構造上の問題だと思っている。
ゴルゴ13と違って、サラリーマンは背後に迫るスナイパーを視認する必要はないので、左右後方の視野が欠けていても自覚しづらいのである。

平日の朝早く訪れた眼科は、とても混んでいた。
高齢者が多い
待合室代わりの廊下は節電のためか暗く、文庫本を読むのには適さない。
暗いところで本を読むなと言われているような気がして、本を閉じた。
視力検査にたどり着いた時点で1時間が過ぎている

20代と思われる若い担当者が巨大なランドルト環が描かれた紙をこちらにかざす。
右!
すると紙を後ろでに隠して一歩下がり、紙の向きを変えてかざす
???
わかりません
いつも思う。強度の近視者にとって、罰ゲームのような検査だ

視野検査に来ていると思ったが、この視力検査にどんな意味があるのだろう?
きっとルーチンなのだろうなと、この時は考えていたが、手術後、これには意味があった。

再び、暗い廊下で待たされること40分
ようやく、真っ暗な視野検査室に通される。

パラボラアンテナのようなお椀に向かって顎をのせて、点滅する光を視認したら手元のボタンを押す。
数年前、緑内障検査で経験がある。
「1,000円で食べられるとんかつうなぎ丼があったら、あなたは食べますか?」
というマーケティング調査のように、この視野検査は随意調査だ。
他のことを考えていて、ボタンを押し忘れるとそこの視野が欠けていることにされてしまうのではないか?
というようなことを考えていること自体集中していない。
すぐに反省して1分前に集中する。


暗い部屋で集中すると疲れるもんだな
思いの外へとへとになっていると、今度は15分ほどで診察室に呼ばれる。
視野検査の結果はすぐに医師に伝えられていた。

外側の視野が狭いですね。これは下垂体腺腫の所見かと思われます
ただ・・内側のここ
ここは緑内障の疑いがありますね
検査しますか?

田中先生は話しが速い
すぐできるんですか?
「いや、けっこう待たされますけど」
確か、緑内障検査は受けた後しばらくピントを合わせづらくなるはずだ。
この後はすぐに仕事が入っている
それに内側の視野が欠けていることと下垂体腺腫の関連も、よくわからない。
今日は見送ります
失礼にならぬよう、真摯に受け止めた意志を医師に伝え、眼科を辞した。

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