アンパンマンがんばって~
16km
土手に上がり、川沿いの道を走る。
土手が大好きというマラソンランナーはいないと思う。
10km程度を走る練習ならば、景色がよくて気持ちいい日もあるかも知れない。
だが、レース本番は事情が異なる。
土手には川を通る風が付きもの。追い風ならば願ったりだが、逆風となれば目も当てられない。
長い時間、逆風に向かって走ることはタイムロスであり、下手するとそのレースを失敗に導く致命傷になる。
幸い、この日はほぼ無風で問題なかった。
すぐに土手を離れて東名高速をくぐる。
すると、前を走っていた男性ランナーが、土手から右手の草むらに消えた。
用を足しに行ったと推察される。
マラソンを始めて以来、レース中トイレに行ったことはない。
トイレに並ぶ時間が惜しいから、そういうことがないよう水分摂取量には気を配る。
それもマラソンの一部である。
トイレに並ぶ時間が惜しいから、そこらで済ませるというランナーは、残念ながら静岡にもいた。
競技注意事項に「トイレについて」という項目はあるが、規定外の場所での小用については記載していない。
記載するまでもない常識ということだ。
17.2km
第6給水
ここと35km(第13給水)の2カ所だけにスポンジがある。
ということは資料を見て知っていたが、散乱する四角い塊を見た時は、なぜここに高野豆腐?と思った。
18km
アンパンマンがんばって~
子供の声がかかる。
その声の先を見やるとアンパンマンのかぶり物をつけたランナーだ。
応援の声がかかるのは嬉しい。
呼ばれるのが自分の名前ではなくてもいい。
日常生活で、見知らぬ誰かが「がんばれ~」と応援してくれることはない。
自分をよく知っている家族や上司でさえ「がんばれ~」とは、なかなか言ってくれない。
それは、スポーツ大会に出場する者の特典と言える。
応援の声がかかるのは嬉しい。
呼ばれるのが自分の名前ではなくてもいい。
日常生活で、見知らぬ誰かが「がんばれ~」と応援してくれることはない。
自分をよく知っている家族や上司でさえ「がんばれ~」とは、なかなか言ってくれない。
それは、スポーツ大会に出場する者の特典と言える。
「参加者へのご案内」
競技注意事項 7.競技について
仮装について禁止する。場合によっては競争を中止させることもある。
とある。
どこまでが仮装かは走路監視員の判断ということだが、頭にかぶっているだけというのは許容範囲ということだろう。
全身着ぐるみや、看護師(白衣)のコスプレという、おなじみの仮装はみあたらなかった。
それから、沿道にもそのような仮装応援は身請けなかった。
見ていて楽しい仮装はよいのだが、気持ち悪いものは、走っていて緊張が解けるので極力見ないようにしている。
20km
2時間22分27秒
「自己ベスト」ペースからは12分の遅れ
この5kmでは、さらに借金が2分増えた。
ここで、2つめのジェル「HONEY STINGER Chocolare」
いよいよ、ここから静岡マラソン名物、海沿いのロードレース区間。
21km
第7給水 初めての給食エイド
今回は給食は一切摂らなかった。
静岡おでんのエイドがあることは、後に「ラン×スマ」で中村優がおでん行列に並んでいる映像で初めて知った。
レース中、おでんに並ぶという選択肢は僕にはない。
映像ではたくさんの人が並んでいた。
マラソンを競技と捉えるのが「レースランナー」ならば、彼らはマラソンをレジャーとして楽しむ「ピクニックランナー」である。
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