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2015年8月12日 (水)

スマホの充電は禁止です

梅雨入りしたとはいえ、くもり空の日が多い東京。
それでも仕事は続いている。
この日は呑み会。
仕事を終えたらまっすぐ帰宅して体力を温存したいのはやまやまだが、大切な得意先との懇親会には出席しなければならない。
アルコールは乾杯のビール1杯に留め、あとは烏龍茶でご相伴。

「あれ?千葉さんって呑めないんでしたっけ」
ここは大学の体育会系新歓コンパではないので、いえいえ最近ちょっと弱くなってと言い訳すれば、それ以上勧められることはない。
もちろんここで、病気の宣伝をする必要はない。
人の話を聞いている分には、さほど身体に負担はかからない。
張り切って、場の主役にならなければ、宴席は苦にならない。

二次会はカラオケ
歌いたいのはやまやまなれど、今は体調をベストに整えることが大事だ。
手術を受ける患者が、その病理とは別の案件で体調を崩していては、医師に申し訳が立たない。
二次会へと繰り出す皆さんを尻目に、今日はこれでとお暇する。
今思えば、あそこで1曲歌っておけばよかった


入院までの10日間で、仕事に一応の区切りをつけたい。
ここまでと決めた100%を達成しておけば、きっぱりと仕事を忘れて治療に専念できる。
そんなある日、僕は研修会の講師だった。

その講義内容は何度も話しているものであり、さほどの負荷でもない。
そもそも、こういったことが負荷であるとも考えていなかった。
60分の講義の45分が過ぎた頃
突然、脳がオーバーヒートして火薬の臭いがした
もちろん、花火のような火薬ではないのだが、ぷすんぷすんと燃えかすがくすぶるような臭いだ。

受講者は皆、初対面
すみません、ここで打ち切りますとは言えなかった
声のトーンを下げてセーフモードに切り替え、早口でスライドを進める。
受講者が教室を出て行った時には、ぐったりと机に伏してしまった。

気は心なのか
それとも、下垂体腺腫起因の症状なのか
それは恐らく牧野医師にもわからないだろう
手術が間近でよかった
このまま無理をせずに、なんとか手術日まで滑り込みたい。


入院10日前
電気かみそりが届いた

堂下総合病院は「危険である」という理由でT字カミソリの持ち込みが禁止されている。
入院説明の席で「電気かみそりを持ってきてください」という説明を受けていた。
危険だからカミソリ禁止はわかるのだが、それならば「僕は剃りません」という選択肢は許されていないというのが可笑しい。
確かに清潔にするに越したことはないし、看護側の事情があるのかも知れない。

最後に電気カミソリを持っていたのは20年前のこと。
メーカーはブラウンで、記憶が確かならばベスト電器で15,000円くらいした。
恐らく、今は手頃な値段のものがあるだろうと思ったら、やはりあった。

品名:VIDAN
メーカー:泉精器製作所
実勢価格:1,727円

説明書に「水洗いできる」とあるが、その後のメンテナンスが面倒でありそれはしなかった。
充電した状態で梱包されており、早速使ってみる。
ティッシュの上でコンコンとやってみると、今朝剃ったばかりなのに黒い粉が落ちた。
「おぉ、剃れてますねぇ」
と1人でつっこんだ


看護師によると、禁止事項はあと2つ
「スマホの充電は禁止です」
充電は禁止?でも使うのはいいのか?
という質問が喉まで出かかったが、やぶ蛇になりそうなのでのみ込んだ。

「転倒防止のためスリッパは禁止です。かかとのある靴を履いてください」
脱いだり履いたりが容易で、素足でも履ける靴はこの夏の課題だった。
かつてはナイキアクアソックエクストラが、その役割に充当されていたのだが、廃棄してから後任が見つかっていない。メーカーによると2015年現在、発売の予定もない。

そこで、見つけたのがKaepa(けいぱ)ソフトタッチウォーターマリンシューズアクアシューズ
1,995円
マジックテープ留めで脱ぎ履きが容易
ナイキフリーのようにソールがぐにゃりと曲がる
本来はマリンシューズであり、海辺や川遊び向けの靴だが、まさに入院用途にぴたりとはまっている。

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