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2015年11月 7日 (土)

蚊マニュアル

対象攻撃篇
【 10月 】

●推奨形態:集合住宅
最盛期はテリトリー制の規制を受けるが、当月は蚊口も減っているので限定解除。
集合住宅は人の出入りが集中するため、小さい労力で効率よく吸血できる。

●待機場所1
エントランス集合ポスト
対象は孤独な人もリア充な人も、帰宅する際にはポストを見なければ気が済まない。
複数世帯の場合、郵便物をポストから取り出す役割が暗黙のうちに決まっており、ポストをスルーする対象が存在する。そういう場合は待機場所2を参照のこと。
昨今の集合ポストには、郵便物持ち去り防止のために、ダイヤル数次式のロックがかかっているのが通例。
ロック解除する場合、対象は必ず静止する。
解除しながら、16ビートのステップやバスケットボールのピボットを踏む人は居ない。
そこで迅速に吸血する。
ただし、オートロックのマンションではポスト取り出し口が屋内にあるため要注意。
夜間人通りがなくなった時、乾燥した屋内に閉じ込められるリスクがある。

●待機場所2
各戸の玄関ドア前
玄関において対象は2通りの行動パターンをとる。
1)カバンからキーを取り出し、解錠する
2)インターホンボタンを押し「あぁ俺」とか言って、同居人に解錠を求める。
いずれの場合も、10秒程度の静止時間がとれる。
対象は自宅に入る直前、緊張を解き始めており、特に無防備な状態にある。

●攻撃部位
「顔」「手のひら」
この時期、対象は長袖に長いズボンを履いており肌露出が少なくなっている。
ただし、まだ手袋ははめていない。

対象は屋内に入って数分後、我々の攻撃を受けたことに初めて気づく。
その際、顔に被害を受けている場合、特に反感を買う。
次回から同じ轍は踏まぬと考え、最悪の場合、我々のマニュアルに気づきかねない。
繰り返し、同じ場所で張る場合、攻撃は「手のひら」にするのがよいだろう。


これは、しらべるが日本蚊協会から極秘に入手した蚊マニュアルだ。
蚊は「虫」に「文」と書くくらいで、文書管理に熱心らしい。
人間のようにノイマン型コンピューターを操ることはできない代わりに、独自の量子コンピューターで文書として記録して、蚊ネット(蚊のインターネット)で情報共有している。

小憎らしいほどに、ピンポイントで待ち受けていて、わずかの間にぷっくり一刺しされてしまうのは、このようなノウハウの構築と共有があるためである。


賢明なる読者は、来年以降、このマニュアルを計算に入れて、用心深い行動をとるとよい。
目に見えるものしか存在しないと言い張る大半の人類は、これらのことをまやかしの類と一笑に付すことだろう。

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