下垂体腺腫手術後の日課チェック
手術後2日め
この日から、入院以来の日課である起きてすぐの体重測定が再開する。
パンツ1枚になるわけではなく、病衣を着たまま体重計に乗る。
この日は身体につながれているセンサーなどを取り外すため、ひと苦労だった。
パンツ1枚になるわけではなく、病衣を着たまま体重計に乗る。
この日は身体につながれているセンサーなどを取り外すため、ひと苦労だった。
表示された体重は今年にはいってからの最低記録。
マラソン前日でさえ、ここまでは細くなかった。
手術でエネルギーを使い激減したのかというとそうではない。
入院直後に病棟で測った時からはマイナス700g。
それほど減ってはいない。
つまり病院に来た時点で、軽かったのである。
それほど減ってはいない。
つまり病院に来た時点で、軽かったのである。
手術に向けて節制しようと思っていたわけではない。
入院前1ヶ月頃から、太ってもいいから栄養をきちんと摂り体力を付けようと思って、食事をきちんと摂っていたら痩せてしまった。
恐らく脳が手術向けのベストな身体を作るべく、一生懸命算段してくれていたのだろう。
つづいて採血が行われる。
その1時間後、分析結果をもって長井医師がやって来た。
「一般病棟へ戻っていいですよ。しばらくどす黒い血の塊が出ると思いますけど」
もう出てますけど、といちいち減らず口を言ったりはしない。
できるだけ口数少なく。
医師の話に耳を傾け、聞かれたことにだけ最低限の意見を言う。
ここでは素人が愚痴を言うよりも、信頼おける医師の言葉が遙かに価値をもっていると知っている。
信頼関係があれば、言葉は要らない(いや少なくて済む)
なかなか、職場ではこうはいかないけどね。
朝食はパン。
おかずはパスタサラダ。
でもまだ全然味がしない。
鼻を塞がれていて、まだ味覚が戻らないのだろう。
10:30
ICUを出て一般病棟へ戻る時が来た。
手術の無事がわかっていた僕としては、これは既定路線であり特別な感慨はないのだが、もしも不安を持って手術に臨んでいたとしたら、この帰還は僥倖であっただろう。
ストレッチャーではなく、車いすに乗って往く。
ICU棟のエレベーターまでは、ICUの女性看護師2人が見送ってくれた。
「耳鼻科で鼻から綿を抜く時は、千葉さんくらいの年齢の方でも涙流すくらい痛いですよ!」
屈託のない笑顔で言うな!
とつっこみたくなる情報だが、その笑顔が悪くない。
僕の呼吸をせき止めているこの綿がなくなるならば、いくらだって泣いてみせる。
病棟から迎えに来てくれた看護師の珊瑚さんに押されて、2日ぶりの病棟に戻ってきた。
「おかえり~」
といったテレビドラマで見るような歓迎があるわけはない。
なにしろ、入院していた間、相部屋の誰とも会話を交わさなかったからだ。
僕が特別に協調性がないとか、無愛想だからではない。
むしろ、外面の良さだけはよく褒められる(揶揄とも言う)
相手にその気はなさそうだし、もしもあったとしても、お互いに病室という場所では、関わりを持たないことがマナーであるという意識があるのだろう。
お昼ご飯はお粥。おかずは肉炒め。
やはり味がしない。
経鼻内視鏡頭蓋底手術なので、しばらく固いものが食べられないということはないのだが、お粥のほうが今はありがたく感じる。
「水をどれだけ飲んだかを記録してください」
珊瑚さんがクリップに停めた表を持ってきた。
エクセル風に言えば、A列に日付。
B列「6時~14時」
C列「14時~22時」
D列「22時~6時」
患者によっては、下垂体腺腫の手術後、大量に水を飲みたくなるケースがあるらしい。
それは要注意であるという観点から、水分摂取量をチェックするのだという説明だった。
BCDそれぞれの列に飲んだ水の量を書き込んでいく。
水というものは小分けに欲しい時に飲むもの。
8時間に1度まとめて飲むということはないので、飲む度にメモ用紙に書き留めて置き、それを8時間に1度、電卓で計算して書き込むようにした。
病室に秤があるわけではないので、計量は目分量。
OS-1の場合、ボトルに目盛りがついているのでわかりやすくて助かる。
毎日1本飲むことにしているR-1は1本が110ml。
みそ汁も入れるんですか?
と尋ねると「それは確認しておきます」という返事だった。
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