ロッカーたちに名盤を残したいと駆り立てた2015年
第3位
北陸新幹線開業
2015年3月14日、長野-金沢(228km)が開業。
東京-金沢間「かがやき」の最速ダイヤは2時間28分。
在来線特急サンダーバード使用と較べて 1時間20分短縮しました。
東京-金沢間の場合、開業三ヶ月時点の利用客は従来の3倍。
金沢市にとっては盆と正月が一緒に3年分来たような賑わいとなりました。
北陸新幹線は金沢から先、福井、敦賀を経て京都に結ぶ予定です。
「金沢から先は作る必要あるの?」
という疑問を持つ人がいますが、東海道新幹線が災害で長期不通になった場合の迂回路として、作った方がよいと思います。
ただし平時においては、閑散とした営業運転となるでしょう。
そこは12両にこだわらず、4両編成など複数の編成を走らせるシステムを導入すればよいでしょう。
*乗客が少ない山陽新幹線は(東海道の)16両編成にこだわらず、4両、8両編成を併行運用している。
金沢―敦賀間は当初計画より3年前倒しして、2023年春の開業を目指しています。
第2位
Mr.children「REFLECTION」サザンオールスターズ「葡萄」など名盤多数発売
2015年はありきたりな言葉で"大御所"とくくられるロックアーティストが揃ってアルバムを出し、そのいずれもが秀作という珍しい年になりました。
REFLECTION Mr.Children 58万枚
葡萄 サザンオールスターズ 54万枚
Tree SEKAI NO OWRI 48万枚
これらはアルバム年間売上げの6位~8位にランクされます。
いずれも、歌唱力、演奏力つまりライブ活動に強みをもつロックグループ。
中でも5年ぶりのニューアルバムとなったサザンは、待ちくたびれたファンを落胆させないためにも、秀逸なものを出す必要があったし、見事にその期待に応えました。
一時期はコバチルと揶揄されて、作品が低迷していた Mr.children。
そのコバタケと袂を分かち、意地でも下手なものは出せないという状況で、最高傑作といえるアルバムを仕上げました。
TreeはSEKAI NO OWARIにとってセカンドアルバム。
7月に日産スタジアム2daysを満席にして、一躍ビッググループの一角に加わりました。
さて、アルバムの宣伝コピーでは"今年のベストアルバム"と謳っていた佐野元春「Blood Moon」も近年の作品を超えるものでしたが、残念ながら50位内には入っていません。
(50位の実売は7.7万枚)
サザン、Mr.children、佐野元春
そのデビューから20年の足取りだけを切り取れば、いずれも遜色のない輝きを放っていました。
しかしなぜ、佐野元春はサザン、Mr.childrenと違ってしまったのでしょう。
一つだけ明確な違いがあるとすれば、サザン、Mr.childrenはオリジナルメンバーが1つの船で航海を続けているのに対して、佐野元春はHeartland、The Hobo King Band、COYOTE BANDと船を作り替えてきたという点。
異なる音楽スタイルを渡り歩いたのが良くなかったというのではなく、佐野元春はメンバーの枠に捕らわれず、自由だったと言うこと。
他のバンドと佐野元春が明確に違うのは、音楽表現における新たな規格の開拓者だったということです。
彼が魅せてきたのは音楽というよりも、生き方そのもの。
彼こそがrock'n rollerというのかも知れません。
あまりにも、その独自性は強烈で、彼についたファンは「どこまでも心中する」ファンと「付いていけなくなる」ファンに二極化したのだと思います。
16万枚を売って年間25位となった浜田省吾「Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター」も、みごとな作品でした。
彼については、ファンではないので分析はできません。
一つだけ言えるのは、今作はハマショーファン以外が抱いている彼に対する先入観を覆すだけの力を持っているということです。
一度、聴いてみてください。
2015年という年が、こうしたロッカーたちにとって、ここで強力な足跡を残したいと駆り立てる、何らかの力を持っていたような気がしてなりません。
2015年は佐野元春にとって、デビュー35周年。
現在、35周年ツアーに入っています。
このツアーは10月に始まり、2016年3月に終わります。
サザン、Mr.childrenのビッグツアーがないこの時期を選んだのは、単なる偶然でしょうか。
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