N700が16両編成で走る鉄道ジオラマ
「デンタルサポート大多喜」という駅名のデンタルサポートは、千葉市に本社がある訪問歯科診療の会社名。
駅員さんによると「いわゆるネーミングライツです」とのことだった。
路線バスの車内で「次は▲▲▲ サトウサンペイ美容室はこちらが便利です」といったアナウンスを聞くことはあるが、駅名そのものにスポンサー名が入っているのは珍しい。
いすみ鉄道で、同様の駅は「三育学院大学久我原」がある。
大多喜駅構内にはいすみ鉄道グッズの売店「黄色い列車 大多喜店」がある。
購入したのは以下の品々。
犬釘 300円
ポストカード 160円
い鐵揚げ 360円
(しょうゆ味 チーズ味 カレー味がある)
乗車券にICカードが使えなかったので、売店でクレジットカードが使えるのは意外だった。
犬釘(いぬくぎ)dog spike はレールを枕木に固定するL字型の釘。
形が犬の首から頭に似ていることから、こう呼ばれる。
最近の鉄道では大半が「L釘」に置き換わったが、ローカル線など古い設備で今も用いられている。
これこそが、男心をくすぐる逸品である。
長い年月、実際にレールを抑えていた釘。
雨風にさらされてびっしりと錆がこびりつき、茶色に変わり果てている。

駅を出るとハロウィーンの仮装をした人達が、駅舎をバックに記念撮影の真っ盛り。
恐らくこのままハロウィーンは日本に根付くだろう。
和魂洋才、多神教の我々は次々に新たな価値観を取り込んでいく。
それが我らのDNAであり、それでいいのだ。
とバカボンのパパになったところで、犬釘が実際に使われているところを撮りに行く。

丸で囲んでいるところが犬釘
しっかりレールを枕木に固定している。
犬釘を見た瞬間、これはアレに使える。
いや、切り札になる!と直感した。
それは、本を開いたままにして、パソコンに要点を書き写す場面だ。

「セイタカアワダチソウの空」を抑えている犬釘
これまでは"重さ"重視ということで、地蔵の文鎮を使っていたが、地蔵は丸いのでコロコロと転がってしまうのが難点だった。
その点、犬釘は四角錐であり、置いた時に圧力がかかっても回転しない。
少し、本に錆が載ってしまうのがご愛敬だが、思いも寄らぬ場所で、力強い相棒を手に入れてしまった。
大多喜散策その1は「房総中央鉄道館」
200円を入口で払って平屋でL字型に曲がった屋内へ。
16両編成のN700系や500系が走る鉄道ジオラマを初めて見た。
そこかしこで見るそれは、せいぜい8両編成止まりだ。
これだけの規模を家庭内に持つには、宝くじでも当てて豪邸に住むしかない。
鉄道ジオラマファンにとっては、入り浸りたくなる場所だろう。
といいながら、あまり興味のない僕は硝子ケースに入った仮面ライダー1号やV3のスタチューにしばらく足を止めていた。
立像やフィギュアを集めると、だいたいこのような"そればかり"並べるディスプレイになる。
ウチも例外ではないが、こういう置き方はすぐに目が慣れて、心のときめきが薄れるのである。
"君たちもそうか"
スタチュー達を眺めながら、そんな悲哀を感じていた。
鉄道館を出ると、玄関先に「勝浦タンタンメン食べつくしマップ」が置いてあった。
しかし、ここから勝浦市は遠い。
千葉県のある房総半島は担々麺、博多ラーメン、新機軸の麺とラーメン激戦半島と聞く。
できれば、お昼ご飯はラーメンにしたいと思い、鉄道館の人に尋ねたところ「国道のほうまで行けばあるけど、大多喜駅界隈にはラーメン屋はないね」とのことだった。
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