なぜ君はトイレで僕を見るのか?
君とはよく目が合うよね。
僕はすぐ逃げるように目を逸らすから一瞬だけど。
君がエレベーターを待っている時、僕が通りかかると、君は驚いたように振り向いて僕を見る。
そしてにらみつける。
「生まれながらこういう目なんだ」
というのかも知れないけど、僕はどきりとする。
というのかも知れないけど、僕はどきりとする。
君がコピーをとっている時、僕が後ろに並ぶと、君は「なんだよ」と言わんばかりにこっちを見る。
別に君が著作権に違反して、不正コピーしているのを咎めに来た訳じゃないよ。
もちろん、そういうことはしていないだろうし。
僕はコピーの順番を待ちたいだけなんだ。
これが終わらないと、次の仕事に移れないから。
これが終わらないと、次の仕事に移れないから。
だから、なんで後ろに立つんだ?という目をしないで欲しい。
君がトイレで小用を足している時、僕がトイレに入ってくると、身体は正面を向いたまま、君は首を100度くらい回して、こっちをみるよね。
身体を向けたら、大変だけど。
恐らく、それは僕じゃなくても、相手が社長でも部長でも同じ行動をとるのだろうね。
トイレという場所は、社交場じゃない。
不浄の場所だから、皆淡々と用を足して、帰っていく所なんだ。
やぁ、君も来ていたのか?
どうだ、調子は?
なんて、誰も声をかけはしないよ。
いや、もしかすると、昔そういう経験をしたから、トラウマになっているのかな。
確かに用を足している時に、話しかけてくるやつって嫌だよね。
そういうやつは、久しぶりに会った相手に「このこの~」とか言いながら、ジャブを打つんだよね。
「釣りバカ日誌」でスーさんと浜ちゃんがよくやっている。
漫画の中ならばいいけれど、現実にやる人には参るよね。
君は誰かに後ろに立たれることの恐怖症なのかも知れないね。
今度から君のことを「ゴルゴ君」って呼んでいいかい?
いいわけないよね。
君が周りを気にするのは、君の勝手だけれど、君のいるスペースに入る度ににらまれたり、誰なのか確認されるのは、気持ちよくないんだ。
みるなよ!
単刀直入に言ったら、もう人間ではなくなるよね。
だから、そんなことは言わないよ。
生きづらく、イヤな事だらけの世の中で、誰もがそうであるように、きっと、君もなにかに怯えているんだろうね。
共感はしないけれど、理解はできるよ。
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