ストーリーがあるゴルフクラブとのお別れ
ドライバーはチタン「S-CARRY T.305」
SEIKOが発売したS-YARDがチタンドライバーの市場を作ったあと、雨後の竹の子のように出た類似廉価ドライバーの一つだ。
ゴルフを始めてた頃はマルマン「TAP18」というドライバーを使っていた。
後にゴルフの知識が増してからわかったことだが、それは素人が使うにはシャフトが固すぎた。
キレイに芯を捉えた時は、キャディさんが慌てて「フォア~」と叫ぶほど飛ぶのだが、確率が低かった。
この「S-CARRY」に変えてからは、とりあえず前に飛ぶ確率は上がった。
何より当時流行っていたチタンの乾いた打球音がかっこよかった。
そして、見覚えのないドライバーがもう1本入っている。
オレンジ色のシャフトだから、けっこう高級品だったはず。
誰かが処分に困って、こっそり入れたのだろうか?
と思ったがそんな訳はない。
コンペの賞品でもらったバルタン星人のヘッドカバーを被っているので、自分が入れたには違いないのだが、まったく記憶がない。
想起できるストーリーがないということは、誰かに「これ要らないからあげるよ」ともらったのかも知れない。
スプーン(3番ウッド)は「クレインゴルフENA」
チタンヘッドが流行る前に、カーボンヘッドで人気を博したブランド。
確か当時は「NASA開発」というキャッチフレーズがついていた。
とにかくヘッドがでかくて、ドライバー「TAP18」よりもスプーン「ENA」の方がヘッドがでかかったほど。
その大きさは安心感があり、素人にはありがたかった。
また、芯に当たった時の飛距離は群を抜いており、生涯最長飛距離(およそ300y)をたたき出したのもこのクラブだった。
ただ、きれいに当たった時も"ぼくっ"というこもった打球音で、そのせいというわけではないだろうが、次第に使わなくなった。
バフィ(4番ウッド)は YONEX「ProⅡ CARBOREX」
ゴルフの楽しさがわかってきて、さらに上手くなりたいと欲が出た頃に買ったクラブ。
ヘッドには2本のネジが埋まっていて、重量の異なるネジが付属していた。
ネジの組合せを変えることによって、ドロー、フェードのバランスを変えることができるというもの。
そのメカニカルなギミックに惹かれたものの、一度もネジを変えることはなかった。
バフィは第二打地点から距離を稼ぐクラブ。
ソールには2本の溝が切ってあり、当時それは「下駄箱ソール」と呼ばれていた。
溝は芝の抵抗を逃がすため。
フェアウェイ上のボールを打った時、ヘッドが芝に負けず走る。
福岡天神にあるゴルフ屋の店員さんが「下駄箱ソールはバッグに1本入れておくといいですよ」と薦めたのである。
刻んで無難ではなく、強引にピンを狙うゴルフをしたかったわけだが、地上にある(ティーアップしていない)ボールを芯で捉えることは素人には難しく、買ったクラブの中では最高値だったが、その恩恵は享受できなかった。
ゴルフはいつかまたやりたい。
そうずっと考えて来た。
晴れた日、海や山の自然に囲まれて、気の置けない仲間と回るゴルフは、贅沢の極み。
レストランのメニューにオムライスがあれば、さらに幸せ。
最近はゴルフ人口が減っているらしく、コンペを開いても人集めに苦労すると聞く。
「昔やっていました」と言うと、一緒にどうですか?と言ってくれる人もいる。
ありがたいことだ。
でも今すぐこのクラブをゴルフ場に送って、コンペに参加したら「200打」を超えるかも知れない。
古くなったクラブは、ぽきっと折れて飛んでいくかも知れない。
(1度、5番アイアンが枝に当たって折れて、ヘッドだけ20m飛んだことがある)
けが人を出したらえらいことだ。
再開するには「打ちっ放し」200球を20回くらいはやらないと「150打」以内で回るのはムリだろう。
とてもそんな「時間」と「お金」がない・・・
さて、今日の話ゴルフに興味がない方は、早々に離脱しているかも知れません。
こうして書くだけ書いたので、きれいさっぱり処分することにしました。
自治体の粗大ゴミ回収で、ゴルフセットは300円。
大きくて重い割に安いところをみると、その一部が、リサイクルできるのかも知れませんね。
新品のボールは、知人に「谷越えショート専用でいかがですか?」と打診したところ、快くもらってくれたのが救いでした。
長く暗い場所に閉じ込めて申し訳なかった。
18年の時を超えて、谷を超えて飛翔してくれることでしょう。
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