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2016年1月21日 (木)

10分でわかる えーを言わない方法(2)

講演に立つ講師=これもほぼ全滅
例外は「元テレビアナウンサー」の講師。
現役アナウンサー当時から、そこが生命線だったのだろう。
今でも、口癖を言わないことが柱になっている。
ただし「えー」は言わないが「あのぉ」は言ったりする。

スポーツボランティアの講師から、コミュニケーション論を聞く機会が多い。
でも話しの間じゅー「え~」「そう」と口癖が聞こえる。
次第に「えー」「そう」しか聞こえなくなり、肝心の話しが耳に残らない。

まず、あなたのコミュニケーション能力から見直したらどうだ?
と僕は心で叫ぶ。


政治家=ほぼ全滅
ただし例外がある。

それは「重要な演説、討論会」で「(暗記した)原稿がある」時の自民党政治家だ。
明らかに本気モードに入っているとわかる。

そうではない場合、すべての政治家は「えー」のオンパレード。
委員会答弁のように、一定の原稿はあるもののそれが成文となっていない場合「えー」が入る。
メディア会見など、すべてが即興による受け答えの場合「えー」と言ったきり、絶句してしまうこともある。

選挙運動で「えー」を言った人から1票差し引いたら、誰も法定得票数に達しないのではないか。


テレビ局アナウンサー・報道従事者
残念なことに、これがほぼ全滅である。
原稿棒読みのニュースならば、さほど「えー」はない。

視聴するニュースがNHKばかりなので、NHKに限った話しになるが、アナウンサーの中に「えー」の常用者がいる。
以前「ニュース9」担当だった大越キャスターは「えー」の中に言葉が埋もれている印象を受けた。
社会部、政治部などの記者は、放送で「えー」を言うなとは言われてないようだ。
各国駐在の支局長も、九分九厘「えー」ユーザーである。



2005年から僕が実践してきた「えー」を言わない方法は「自分はえーを言わない人間だ」と誓うことだ。
日々心がけることで、経験を積むしかない。
そう考えて10年、ようやく滅多に「えー」を言わない人に近づいてきている。

だが、他人に教える場合は、そうもいかない。
プレゼンの指導で「えー」を言わない方法は「自分はえーを言わない人間だ」と決めることです。
そう言うと、みんなの頭上に「?」マークが見える。

仕方のないことだ。
それだけでは、気合いで頑張れ!と言っているようなものだ。
人が行動をとるには、論理を理解しなければならない。


「えー」を止めたいと思っている人に教える、効果的な方法はないかといつも探している。
そんな時「えー」に関して衝撃的な事件があった。


2015年9月、NHK「SONGS」にNHK合唱コーンクール中学生の部、課題曲「プレゼント」を作ったSEKAI NO OWARIが出演していた。
彼らをコーラス部の中学生たちが取り囲み「プレゼント」の歌詞について意見を述べている。

「いつかプレゼントだと思える日が来るというところが好きです」
といった思い思いの感想を聞いていた時だ。

数人の男女が続けざまに意見を言うのだが、そういえばさっきから誰も「えー」「あの」を言わない。
まさか?と思って耳をそばだてていたが、ついに誰からも「えー」は聞かれなかった。
(それを受けたSaoriは「あの~」を連発していた)


その時、1つの仮説が浮かんだ。
もしかして、中学生は「えー」を言わないのではないか?
「えー」は大人になって身につく言語習慣で、中学生時点では、1人語りに「えー」を挟まないのではないか。

身近に中学生が居ないので、親友の中学教師に尋ねてみた。

つづく


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